ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
ホーム > そでがうらアンバサダー > 【わんぱくクエストボランティア 阿部さん】房総を大冒険する「わんぱくクエスト」でこどもたちは大きく成長します

本文

【わんぱくクエストボランティア 阿部さん】房総を大冒険する「わんぱくクエスト」でこどもたちは大きく成長します

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年10月1日
阿部さんのプロフィール画像

楽しかった思い出を次は自分がサポートしたい

笑顔の阿部さんの画像

袖ケ浦市には、小学5年生から中学生の希望者が参加する「わんぱくクエスト」という独自のイベントがあります。私も小学6年の時に参加し、その後は高校1年生の頃から4回、ボランティアとして活動をサポートしました。わんぱくクエストは、夏休み中の5泊6日で、夏の房総40km以上の道のりを歩きながら旅する大冒険。期間中は、班員7人が自ら決めた各コースを歩き、自然の中で思いっきり遊びます。その間の食事は予算内で材料を買って自炊。夜は、民家の軒先などを借りて野外泊します。23回目を迎えたイベントは、今年も42名の参加者全員がゴールしました。

ボランティアの役割は、事前研修から立会い、市の職員と一緒に子どもたちの活動をサポートすること。わんぱくクエストは、子どもたちが自ら計画を立て、相談や交渉を行い、自身の足で歩きとおすのが醍醐味です。ボランティアは、できる限り裏方に徹するようにしています。私が小学生の頃に参加して、楽しかった体験を今の子ども達にも感じてほしいという思いで、お手伝いしていますが、サポートする側も経験し、こんなにたくさんの人たちが自分たちのために頑張ってくれていたことを、今更ながらに実感しました。

遊んで自炊して野外泊!充実した1日で夜は熟睡

わんぱくクエストの写真わんぱくクエストの写真

小学生の頃に参加した、わんぱくクエストを振り返ると、がんばった思い出がよみがえります。日中は房総の自然のなかで、自然体験や農業体験をするのがメイン。例えば、私たちの大冒険のスタートは、君津市にある清和県民の森。滝壺ダイブや山の散策を思いっきり楽しんだあと、旅名フルーツ村に移動して宿泊しました。

6日間の予算は1日一人500円(現在は400円)のみ。持参するお米以外の食料は、自分たちでやりくりして、調達・自炊します。私たちの場合は、昼はコンビニのお弁当で済ませて、夜はごはんを炊いてカレーや野菜炒めを作っていました。宿泊先は、現地で施設や民家の軒先を借りる交渉をするのですが、3軒連続で断られたことも。寝るときは銀マットを敷くだけなので、蚊に刺されることもしばしば。でも、1日荷物を背負って10キロ近く歩いているので、疲れから、ぐっすり眠れましたね(笑)

田んぼ沿いを歩く阿部さんの画像

冒険のあとは成長を実感。新しい夢も見つかりました!

私の場合、わんぱくクエストに参加して、体力や忍耐力がつきました。小学5年までは走るのが苦手だったのですが、その年に参加した駅伝ロードレース大会では、なんと8位に入賞! 自炊した経験から、家の人が誰もいないときには、少しは自分で料理を作るようにもなりました(笑)

ボランティアで子どもたちを見ていると、その成長をより実感します。はじめのうちは、自分勝手に遊んだりマイペースな子どもたちが、仲間と寝食を共にするうちに自然と協力しあうように。得意分野を各自で分担して作業をスムーズにこなせるだけでなく、疲れている子の荷物を持って歩くなど思いやりも生まれます。自分もお腹を空かせているだろうに、お礼といって、私にフルーツを分けてくれたときは感動しました。

袖ケ浦市は小学校で自然体験学習などの校外学習の機会も多く、体験を通じて子どもたち自らが考えることを大切にしています。実は私自身、現在は東京で動物に係る勉強をしているのですが、改めて袖ケ浦の魅力を再認識、地元に貢献できる仕事をしたいと思うようになりました。今は市役所で市民のために働くのが夢の一つに。将来は、地域の方々や子どもたちの未来のために働くことができればと感じています。

 

取材日 2018年8月20日
interview&text by Okamoto Nozomi
photo by Okada Keizo(インタビュー写真)

阿部さんの画像
阿部さんが歩いている画像
わんぱくクエストの写真
わんぱくクエストの写真