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【塩谷 亜弓さん】子どもたちに”プロミュージシャン”としての背中を見せてあげたい

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年3月13日
塩谷さんの写真

Profile

  塩谷さんメインカット

 塩谷 亜弓(しおや あゆみ)。袖ケ浦生まれのプロのドラム・パーカッション奏者。
 中学生からパーカッションを始め、第24回打楽器新人演奏会新人賞、第15回KOBE国際音楽コンクール優秀賞といった輝かしい経歴を持つ。
 現在は、袖ケ浦市等で主催コンサート・ライブを開催するなどの音楽活動を続けながら、母親として日々奮闘している。

パーカッションを始めて24年、最初はダサいと思ってた

 私がパーカッションを始めたのは、中学校の吹奏楽部でした。小さな頃から音楽が大好きだったので、中学校に入ったら吹奏楽部に入ることは決めていて、初めは「フルート」をやりたいと思っていました。だけど、フルートは1枠しかなくて、じゃんけんに負けてしまった私は、ダサいと思っていたパーカッションになってしまいました。

 あの当時の私は、パーカッションはダサいパートだなと思っていたのですが、練習を重ねるうちに、パーカッションとは曲によって、メロディーにも、ベースにも、装飾にも、何にでもなれる奥深さにハマっていきました。今まで気付かなかった自分の性格に合っていたのだと思います。

高校での吹奏楽コンクール時の写真

 高校でも吹奏楽を続けました。高校の顧問の先生はかなり厳しい先生で、休みはお盆とお正月くらいしかなかったですし、昼休みも練習でした。
 ただ、その先生は音大出身で”本物”を知っている先生だったので、連れてくる外部講師の方も第一線で活躍されているプロの方ばかりで、その時にプロの方の舞台にかける思いや、人に見せる演奏というものを学びました。
 舞台にかける情熱というか、段取り、空気感、仲間と一緒に作り上げる過程が好きで、つらい部活も辞めたいと思わなかったです。

袖ケ浦市で開催したパーカッションリサイタル、苦労もたくさんありました

 私はパーカッション奏者として、今もまだまだ売れていないので、自分で自分を苦しめる企画をしないと成長しないと思い、パーカッションリサイタルを袖ケ浦市で開催することにしました。(平成23年第1回、平成26年第2回、平成27年第3回)
 その考えに至ったのには、やっぱり高校の部活があって、当時の顧問の先生に「ドンドン前に進んでいかないと、いつかはお猿さんに戻っちゃうよ。退化しちゃうでしょ。だから前に進むしかないよ。」と言われたからです。音楽という世界で生きていくからには、ずっと前に進んでいかなきゃいけないっていうのを植え付けられていて、だから仕事がないのだったら、自分で自分を苦しめてでも何かをやらなきゃと思いました。

 パーカッションリサイタルは本当に大変でした。会場の予約から、リサイタルの広報、共演者の調整を行ったうえで、集客、会計、当日の仕切り、共演者・スタッフのお弁当手配等…、そんな中演奏の練習もしなくちゃいけなくて、もう本当に大変で、すごく疲れました。ただ、やってよかったとは思っています。高校の後輩たちが運営を手伝ってくれて、みんなで良い舞台を一緒に作り上げるという過程をもう一度味わえて、終わった時には達成感がありました。

パーカッションコンサートの動画
Concerto for Percussion Solo & Wind Ensemble by Gary D.Ziek(YouTube)

母親になって開催した親子コンサート

 子どもを産んでから触れる音楽というものは、全く変わってしまい、パーカッションリサイタルをやっていた時のように、第一線でのアンテナは張れませんでした。じゃあ今何が自分の中で一番アンテナを張れているのかと考えると、「子ども向け」の音楽でした。そこで、自主企画で親子コンサートをやってみようと思い、奈良輪にあるコワーキングスペースGAULABで1回目のコンサートを開催したのが、令和2年のことでした。

 コロナ禍だったので、定員を制限しなくちゃいけなかったですし、出演者も私とピアノだけでしたが、小さなお子さん向けに、自宅にあるタッパーや調理器具などを使った疑似パーカッションセットを作って演奏してみたり、紙芝居を取り入れてみたりと、様々な工夫を凝らしました。

疑似パーカッションセットの写真     親子コンサートの動画
                            ”わくわくポコポココンサートvol.4”ダイジェスト動画(YouTube)

 2回目は令和4年に開催しました。前回から更にバージョンアップしたコンサートにするために、歌を取り入れ、劇団四季出身の方にも出演していただきました。普通のコンサートというよりも、ミュージカルに近い演目になったのですが、小道具や衣装を手作りしたり、舞台の段取りを考えたり、みんなで同じ熱量を持ってやれたのが良かったです。
 ただ開催日が、コロナやお盆といったタイミングが悪く、結局赤字となってしまいました。またリベンジしたいと思っています!

親子コンサートの写真    親子向けコンサートの動画
                               ”わくわくポコポココンサートvol.5”ダイジェスト動画(YouTube)

袖ケ浦はドラム・パーカッション奏者にも母親にも適した街

 パーカッションはギターやベースと違い音が大きいので、家が密集している都会では思うように練習できません。それに比べて、袖ケ浦市、特に私が住んでいる辺りは、いい意味で”田舎”なので、日中に音を出していても、ご近所さんに怒られることもありません。
 あとパーカッションだと、コンサートなどのイベントの度に、たくさんの楽器を持って会場に行かなくてはならないので、どうしても車移動にならざるを得ません。そんな時、アクセス抜群のアクアラインがあると、とても助かります。

ドラム・パーカッションセットの写真    ドラム・パーカッションセットの写真

 母親としても、袖ケ浦のいいところは、”田舎”なところです。

 私の母は畑を趣味でやっていて、父は袖ケ浦市の農業センターで農業の勉強をしています。従兄弟の家は、農家でスーパーに野菜を卸しています。子どもの食事を気にする母親としては、安心で新鮮な野菜が簡単に手に入る環境は、幸せなことかなと思います。

 また、袖ケ浦市は都会と違って、車移動がメインとなってきますが、これが私的には気に入っています。私たち家族にとって、車は”移動”の時間じゃなくて、”音楽”を聴く時間なんです。子どもが「これかけて~」とか「あれかけて~」とかいうので、必然的にDJになった気持ちで車内を盛り上げますし、子どもと一緒に車内で歌ってみたり、子どもと音楽に触れられる大切な時間なんです。

 音楽を楽しむ気持ちは、心を豊かにしてくれます。子ども達には豊かな心で、のびのび成長してほしいですね。

 

取材日 2023年2月10日

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塩谷亜弓個人のチャンネル
AYUMI SHIOYA - YouTube
わくわくポコポココンサートチャンネル
ポコポコピアノちゃんねる - YouTube

【Twitter】
塩谷亜弓 (@shiotasodesu) / Twitter

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塩谷 亜弓(@shioya_ayumi) • Instagram写真と動画