ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
ホーム > そでがうらアンバサダー > 【YOSHIOPCさん】ローカルから発信する音楽で袖ケ浦を盛り上げたい

本文

【YOSHIOPCさん】ローカルから発信する音楽で袖ケ浦を盛り上げたい

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年2月26日
YOSHIOPCさんの写真

10代からバンド活動にのめり込み、DJ、楽曲制作の道へ

YOSHIOPCさんのインタビュー写真

 自分は袖ケ浦出身で昭和地区が地元です。音楽に最初にのめり込んだのは中学生のとき。友達とバンドを組んで、市民会館のホールで卒業ライブまでやらせてもらったんです。当時はギターをやっていて、BOOWYやブルーハーツなんかをカバーしてました(笑)。高校時代も部活はやらずに、バンド活動に没頭。そのころは本当に音楽一辺倒の生活でしたね。大学進学をきっかけに都内に出てからも、テレビ業界で音響系の裏方仕事をしながら、バンド活動は続けていました。

 その後、2004年にWebコンテンツの制作会社を起業し仕事も忙しくなり、音楽とのかかわりもバンド活動から、個人でもできる楽曲制作やDJ活動に自然とシフトしていきました。当時は、アンダーワールドやダフトパンクのようなロックとダンスミュージックの融合が流行し始めた時代。僕自身もロックミュージックとは別のラインでテクノやダンスミュージックにも親しんでいました。パソコンの性能も年々上がってきていたので、DTM(※desktop music パソコンなどを使用して、作曲・演奏・録音などを行う)のはしりみたいな感じで、一人自宅で自由に音楽を創るのが本当に楽しかったですね。デジタルでの楽曲制作やDJについては、特別誰かに学んだわけじゃなくて、憧れの人のまねをしながら自分自身で試行錯誤を繰り返してきた感じです。

Pioneer DJ Labでインストラクターとして活動

Pioneer DJ Labの写真YOSHIOPCさんの写真

 結婚後、第1子が生まれてからも都内での生活を楽しんでいたんですが、第2子の妊娠がわかったときに、都内はゆとりをもって子育てをする環境にないと感じ、地元に戻ることを決めました。今は、生まれ育った袖ケ浦で生活しながら、みなとみらいにある「Pioneer DJ 横浜 Lab」で、インストラクターとして若い子たちにDJを教える仕事をしています。通勤は自家用車でアクアラインを渡っていくので、本当に楽ですね。千葉方面からだと渋滞も少ないし、眺めの良い道をドライブする時間が、オンとオフを切り替える良いクッションになっています。

 実は第2子の出産を機に、一念発起してDJの全国大会に出たんです。そこで優勝はできなかったんですが、ファイナリストまで残り、それが今の仕事にもつながっています。僕自身は楽曲制作やDJのプレイも好きですが、人に教えることもすごく好きなので、若い人たちにもっと気軽にDJをはじめてほしいなと思っています。DJとかクラブっていうと何となくアンダーグラウンドというか、暗い中で大音量を流して…みたいなイメージが強いと思うんですけど、世界的にはもっとカジュアルに、自然の中でDJや音楽を楽しむ流れが強まっているんです。僕自身も、都心にいたころと、豊かな自然が近くにある袖ケ浦に戻ってきてからでは、創る音楽もやっぱり変わってきています。袖ケ浦に戻って最初に創った「Chibafornia Twilight」は、袖ケ浦海浜公園近くからの夕景にインスパイアされてつくった楽曲。これも袖ケ浦だからこそ生まれた音楽だと思います。

YOSHIOPCさんの写真

ローカルでしかつくれないミュージックシーンを発信したい

 自分が若い頃は、地元には音楽的な文化を感じる場所が少なくて、音楽をやるなら東京に出るというのが当たり前。僕自身も千葉のライブハウスから始めて、都内のライブハウスやクラブへと活動の場を移してきました。でも、今はそういうプロセスが必ずしも必要な時代じゃない。音楽配信もSNSの発信も、ローカルな場所から直接世界に届けることができます。僕が袖ケ浦から配信した音楽も、iTunesStoreの米国テクノソングチャートで9位に入ったことがあるんです(2020年6月)。ぜひ、今の若い人たちにもローカルから発信できる音楽の可能性を伝えていきたいと思っています。

 袖ケ浦でも、神納のトロピカルビレッジさんや今井のトニックダイナーさんのようにお酒や雰囲気を楽しみながら、DJができる場所が増えています。実は導入している機材は世界的にみても相当ハイレベルなもの(笑)。僕自身も地元の保育園の先生にDJを教えたりしているんで、袖ケ浦にもそうした音楽文化が確実に育ってきているように感じますね。

 僕自身の夢は袖ケ浦がテクノミュージックの盛んなまちとして有名になること。綺麗な夕日や、豊かな自然、広い空に影響を受けて、自分の創る楽曲が変化したように、袖ケ浦でしかつくれないミュージックシーンが生まれ、ベルリンやデトロイトのようにまちの魅力・文化の一つにつながってくれれば本当に言うことないですね。 

取材日 2021年2月9日
 

YOSHIOPCさんの写真
YOSHIOPCさんの写真
DJ機材の写真
DJ機材の写真