ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
ホーム > そでがうらアンバサダー > 【小中学校ALT Jeffreyさん】生きた英語がコミュニケーションの自信になる

本文

【小中学校ALT Jeffreyさん】生きた英語がコミュニケーションの自信になる

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年3月1日
ALTジェフ先生の写真

すべての生徒にコミュニケーション力を

ALTジェフ先生の写真

 ロンドン出身の私が来日したのは、2009年のこと。日本人の妻とイギリスで出会い、旅行で日本を訪れた経験が忘れられず、来日を果たしました。その後、東京や千葉でALT(外国語指導助手)として働くなかで、日本でずっと住み続けられる場所を探し始め、住み心地の良い袖ケ浦に引っ越してきました。2014年に袖ケ浦でALTの募集があると聞き、応募して現在に至ります。ずっと袖ケ浦で働きたいと思っていたので、採用が決まったときは、とてもうれしかったですね。

 現在、袖ケ浦市には8人のALTがいます。その中で、私は週5日に渡って長浦小学校と中学校で英語を教えています。長浦小学校にはもう1人ALTがつき、長浦中学校のALTは私1人。小学校と中学校で教える曜日は年によって変わりますが、今年は小学校が週2日、中学校が週3日です。小学校でも中学校でも気軽に英語を使ってコミュニケーションを取れるようにするのが私の目標。さまざまな工夫をして英語を身近に感じられるようにしています。

シーンを想定して英語にふれる機会を増やす

ALTジェフ先生の授業風景の写真ALTジェフ先生の授業風景の写真

 小学校では、ゲームやアクティビティの中で英語を使ってコミュニケーションを図ることを教えています。例えば、4年生の授業では、“What do you want for Christmas?”(クリスマスには何がほしいですか)をテーマに、みんなに欲しい物を英語であげてもらって、ビンゴゲームをしました。このように毎回決まった言葉を決めて、実際に使ってみる練習をしています。ただ繰り返すだけでは言葉として身につきません。シーンを想定して話す経験を多くすることで、英語を身につけて欲しいと思います。

 中学校では、読み書き文法を習っているので、コミュニケーションの機会をできるだけつくるようにしています。2年前から導入してもらったのが「ジェフ・タイム」というコミュニケーションベースの時間。教科書のシーンをヒントにペアになってフリートークをやったりしています。ルールは文法が少し間違っていても通じればOK。昨年はペアのフリートーク大会で勝ち抜き戦をやりましたが、生徒に好評でした。これをきっかけに英語のコミュニケーションスキルを上達させていく生徒もいましたね。

ALTジェフ先生の授業風景の写真

修学旅行で外国人にインタビュー体験

 小学校と中学校の修学旅行では、それぞれ箱根と京都を訪れます。せっかく外国人がたくさんいる場所に行くので、英語でインタビューする機会を設けました。そのために授業では、英語の質問をたくさん考えてもらいました。引率の先生方によれば、インタビューしてみて、コミュニケーションが得意なら、そのまま“Really?” “Me too”と会話を続けていく子どももいたそうです。話しかけるまでは皆、緊張していましたが、実際に話してみると外国人は優しく応えてくれるもの。外国人と話すのは怖くないと気づき、楽しそうに話している姿が印象的だったとのことです。

 袖ケ浦では同じALTが小学校と中学校を担当していますが、これが意外に大切なポイントです。小学校で英語が好きになっても、中学に入ると文法でつまずいて英語を苦手に感じてしまうことがあります。同じALTであれば、小学校の頃の楽しい英語のイメージで中学でも打ち解けてコミュニケーションをとってくれるのではないかと思います。袖ケ浦にはたくさんのALTがいるので、別の先生が学校を訪れて会話する機会をつくるのもいいかもしれません。間違っていても大丈夫。外国人と話す機会をとおして、すべての子どもたちに自信をつけて欲しいと思います。

取材日 2019年12月9日
interview&text by Okamoto Nozomi
photo by Okada Keizo(インタビュー写真)

ALTジェフ先生の写真
ALTジェフ先生の写真
ジェフ先生の写真
教室風景の写真