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わが家の地震対策「大地震が起きたらどうする」
地震を止めることはできませんが、被害を減らすことは可能です
大きな地震が発生したら、冷静に対応するのは難しいものです。
しかし、一瞬の判断が生死を分けることもあります。
地震が起きても「あわてず、落ち着いて」行動するために、次の行動パターンを覚えておきましょう。
大地震発生
●落ち着いて、自分の身を守る
机の下などへもぐる。倒れてくる家具や落下物に注意する。
●火の始末はすばやく
コンロの火を消し、ガスの元栓を閉める。ただし、無理はしない。(最近は、震度5程度の地震時に自動的にガスの供給を遮断するガスマイコンメーターの設置が進んでいます。)
●ドアや窓を開けて、逃げ道を確保する
1~2分
●火元を確認、出火していたら初期消火
●家族の安全を確認
●靴をはく
ガラスの破片などから足を守る。
●非常持出品を手近に用意する
津波、がけ崩れの危険が予想される地域はすぐ避難
3分
●隣近所の安全を確認
特に一人暮らし高齢者など災害時要援護者がいる世帯には積極的に声をかけ、安否を確認する。火が出ていたら大声で知らせ、協力して消火をする。
●余震に注意
大きな地震の後には余震が発生する。
5分
●ラジオなどで情報を確認
間違った情報にまどわされないように。
●電話はなるべく使わない
●家屋倒壊などの恐れがあれば避難する
ブロック塀やガラスに注意。
●車は使用しない。
地震発生時は、消防車などの緊急車両の通行を確保することが大切です。みんなが車を使って避難すると、緊急車両や避難する人たちの支障になり、混乱を大きくしてしまいます。山間部の土砂災害危険地域や歩行困難な高齢者や病人のいる家庭など、どうしても車を使わなければならない場合以外は、徒歩で避難しましょう。
5~10分
●子どもを迎えに
保育所(園)・幼稚園や小・中学校に子どもを迎えに行く。
自宅を離れるときには、行き先を書いたメモを目立つ場所に残す。
●さらに出火防止を
ガスの元栓を閉め、電気のブレーカーを切る。
10分~数時間
●消火・救出活動
隣近所で協力して消火や救出を。あわせて消防署等へ通報する。
~3日くらい
●生活必需品は備蓄でまかなう
災害発生から3日間は、外からの応援は期待できない。
●災害情報、被害情報の収集
市の広報(防災行政無線放送・生活安全メールなど)に注意する。
●壊れた家には入らないこと
●引き続き余震に警戒する
避難生活では
●自主防災組織を中心に行動する
●集団生活のルールを守る
●助け合いの心を
こんな場所にいたら
デパート・スーパーにいるとき
●ショーケースの転倒、商品の落下、ガラスの破片に注意し、柱や壁際に身をよせ、衣類や手荷物で頭を守りましょう。
●店員の指示に従って行動しましょう。あわてて出口に殺到すると、パニックになることがあり危険です。
エレベーターの中
●地震時管制装置がついているエレベーターは、自動的に最寄りの階に停止するので、停止した階で降ります。装置がついていなければ、すべての階のボタンを押し、停止した階で外に出ます。
●閉じ込められたとき、天井などから無理に脱出するのは危険。非常ボタンやインターホンで連絡をとり、救出を待ちましょう。
地下街にいるとき
●地下街は比較的安全といわれています。大きな柱や壁に身をよせ、揺れがおさまるのを待ちます。
●地下街には約60mおきに出口があるので、あわてないで行動しましょう。
●もし火災が発生したら、ハンカチなどで鼻と口をおおい、壁づたいに体を低くして地上に避難しましょう。
繁華街にいるとき
●ガラスや看板、ネオンサインなどの落下物に注意。手荷物などで頭を守り、広場などへ逃げましょう。
●建物や塀、電柱などから離れましょう。自動販売機の転倒にも注意しましょう。
住宅街にいるとき
●ブロック塀や石壁、門柱から離れましょう。倒壊の危険性があります。
●屋根がわらなどの落下物に注意しましょう。
●切れて垂れ下がっている電線にはけっして触らないようにしましょう。
車の運転中
●急ブレーキは大事故の原因になります。ハンドルをしっかり握って徐々にスピードを落とし、道路の左側に停車してエンジンを切りましょう。
●揺れがおさまるまで車外には出ず、カーラジオなどで情報を確認しましょう。
●車を離れるときは、窓を閉め、キーをつけたままで。緊急時に移動させることもあるので、ドアロックもしないようにしましょう。