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住宅用火災警報器は、住宅火災からあなたを守ります
住宅用火災警報器はついていますか?
全国の住宅火災による死者は毎年1000名前後を推移しており、そのうち約7割の方は高齢者が占めています。
死者を経過別にみると約半数は「逃げ遅れ」が原因で亡くなっています。その理由として夜間の就寝中に火災が発生していることが多いのが原因となっています。
住宅用火災警報器は、火災により発生する煙や熱をいち早く感知して警報音や音声を発し、火災の発生を知らせるものです。
住宅用火災警報器を設置することで、少しでも早く火災に気づくことで初期消火や安全な避難が可能になります。
袖ケ浦市では平成20年6月1日から、すべての住宅に住宅用火災警報器の設置が義務付けられています。
どんな種類があるの?
煙感知式(光電式)
火災時に発生する煙を感知し警報音が鳴ります。寝室・階段・台所などに設置します。
熱感知式(定温式)
一定の温度以上になると、警報音が鳴ります。台所などでの調理時には煙や蒸気が滞留する恐れがあるので、熱感知式を推奨します。
付加価値のある住宅用火災警報器
連動型
1台の火災警報器が火災を感知すると、すべての火災警報器が警報音を発します。連動型は、別の階や離れた部屋での火災にも素早く対応できるメリットがあります。
補助警報装置
高齢者の方、目や耳の不自由な方には、音や光の出る補助警報装置の増設をおすすめします。
※住宅用火災警報器は、ほとんどのものが天井、壁にネジなど簡単に取り付けることができます。
電源は電池タイプと100V電源タイプがあります。
設置する場所はどこですか?
住宅用火災警報器は、基本的に「寝室」と「寝室がある階の階段上部(1階の階段は除く。)」に設置することが必要です。
また、住宅の階数等によっては、その他の箇所にも必要になる場合があります。
寝室・・・主寝室、子供部屋(寝室)など、就寝に使われる部屋に設置します。
階段・・・寝室がある階の階段上部に設置します。
3階建て以上・・・寝室がある階から2つ下の階の階段に設置します。
その他・・・警報機を設置する必要がなかった階で、寝室に使われない居室(7平方メートル以上)が5以上ある階の廊下に設置します。
住宅用火災警報器の設置が必要となる住宅は、戸建住宅、店舗併用住宅の住宅部分、共同住宅、寄宿舎など、すべての住宅が対象です。だだし、すでに自動火災報知設備などが設置されている場合は、住宅用火災警報器の設置が免除されます。
台所については、住宅用火災警報器の設置義務はありませんが、火気使用の頻度が多いことなどにより設置することを推奨しています。
※設置場所の検討については、リンク先ファイル住宅用火災警報器設置例 [PDFファイル/124KB]を参考にしてください。
取り付け位置は?
天井に設置する場合
・火災警報器の中心を壁から60センチメートル以上離して取り付けます。
・火災警報器の中心を梁から60センチメートル以上離して取り付けます。
・火災警報器の中心を換気扇やエアコンの吹き出し口から1メートル50センチ以上離して取り付けます。
壁に設置する場合
・天井から15センチメートルから50センチメートル以内に火災警報器の中心が来るように取り付けます。
取り付けが困難な場合は?
消防本部では、住宅用火災警報器の取り付けが困難な方を対象に、消防職員または消防団員が設置に伺う事業も行っております。
※申請者が住宅用火災警報器を購入していただく必要があります。
詳細については「住宅用火災警報器の取付け支援を開始しました」(内部リンク)を参照してください。
また、電子申請による受付も開始いたしましたのでご確認ください。
どこで買えるの?
お近くのホームセンターや電気店などで購入できます。
なお、価格はメーカーや種類、機能等により異なります。
悪質な訪問販売に注意しましょう!
全国各地で訪問販売や点検による被害が相次いでいます。
その手口は巧妙であり、消火器の販売および点検を行った後、高額な請求をしてきます。また、女性やお年寄りを対象に訪問して「消防署から来ました。」などと言葉巧みに販売してきます。
住宅用火災警報器の場合では、「設置が義務付けられた。」と家に上がりこみ、住宅用火災警報器を複数取り付けて高額請求する事例も報告されています。
被害にあわないための注意点
1.消防本部および消防署では住宅用火災警報器の調査のための訪問はあっても、消火器や住宅用火災警報器を販売
(あっせんを含む)、点検は一切行っていません。消防職員などを名乗るものが訪ねてきたら、身分を証明するものを見
せてもらいましょう。
2.一般家庭に消火器の設置義務、点検する義務はありません。
3.あやしいと感じたらはっきり断りましょう。
4.料金をその場で支払ったり、契約書にハンコを押さない。
消火器等の購入を検討中の方へ
訪問販売での販売価格は高額なことが多いです。消火器や住宅用火災警報器の購入を検討中であれば、お近くのホームセンター、電気店などでの購入をおすすめします。
検定合格表示について
住宅用火災警報器に「合格の表示(型式適合検定に合格したものである旨の表示)」が表示されることになりました。(平成26年4月1日から)
これまでに販売されていた住宅用火災警報器には下図左のような「NSマーク」が表示されているものが大部分でしたが、住宅用火災警報器が国家検定品になったため、今後は下図右のような「合格の表示」が表示されることになります。
維持・管理について
お手入れはしていますか?
住宅用火災警報器にホコリなどが付くと感知しづらくなります。
日ごろから乾いた布でふき取るよう心掛けましょう。
1か月に一度を目安に作動テストをしていますか?
住宅用火災警報器のボタンを押す(ひもを引くタイプもあります。)と作動音が鳴ります。メーカーや機種によって点検方法が異なる場合がありますので、取扱説明書を確認してから点検をしてください。
音が鳴らない場合は、電池切れや機器の故障が考えられます。電池を交換するか、本体ごと交換してください(電池が切れそうになったら、音などで知らせてくれるものもあります。)
※この警報音は代表例です
住宅用火災警報器は10年を目安に交換しましょう
住宅用火災警報器は、古くなると電子部品の寿命や電池切れなどで火災を感知しなくなることがあり、とても危険です。製造年月から10年を目安に交換しましょう。
新しい住宅用火災警報器に交換したら
住宅用火災警報器本体や電池を新しいものに交換したときは、本体の側面などに油性ペンで設置年月日を記入しましょう。