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万葉植物園ガイド
万葉植物園へようこそ!
万葉植物園は、平成3年にオープンした袖ケ浦市郷土博物館の植物園です。
万葉集には約160種類の植物が詠まれていますが、その中から袖ケ浦の気候で栽培できるもの、見た目が美しいものなどの観点から、105種類を選んで栽培しています。それぞれの植物の近くに詠まれた歌の歌碑(かひ)を設置しており、万葉歌人たちの歌とともに、四季折々の草木を楽しむことができます。
皆さんも、万葉集の世界を歩いてみませんか?
万葉植物園マップ
万葉植物園は、万葉集の時代に人々が歌に詠んだ植物を、利用の仕方によって6つのゾーンに分類して植えています。
万葉の林
万葉人が木材や生活に必要な道具を作るために用いた樹木や、薬にした野草などが植えてあります。
植物:モミ、ヒノキ、スギ、クズ、アカネなど
万葉の彩
ベニバナを中心に、万葉時代の染料となったり、媒染となったりした植物が植えてあります。
植物:ベニバナ、ツユクサ、ムラサキ、クヌギ、ケイトウなど
万葉の野
代表的な万葉植物と山の辺の道に囲まれて、秋の七草や州浜を眺めながらくつろげる芝生広場です。
植物:ミツマタ、ネムノキ、モモ、ヒオウギ、フジバカマなど
万葉の庭
万葉時代に家の庭に好んで植えられた植物を集め、休憩所を中心に万葉の庭を再現しています。
植物:ウメ、ヤマザクラ、ヤマブキ、マツ、エゴノキなど
万葉の園
万葉人が食べていた果樹や野菜などが植えてあります。
植物:ナツメ、イヌビワ、ナシ、スモモ、スミレなど
ゆりの里
カツラの林を背景に、各種のユリが植えてあります。
植物:カツラ、ヤマユリ、ササユリ、ヒメユリ、シダレザクラなど
植物と歌の紹介
万葉植物園の植物の解説と、その植物が詠まれた歌を紹介します。歌の隣には、意味が分かるように訳を並べました。
万葉歌人が植物を見て何を感じ、どのような想いを歌に込めたのかを知ると、より一層万葉植物園を楽しめます。
※随時追加します。また、こちらに掲載の内容については、万葉植物園の歌碑に対応するQRコードを掲示します。
※万葉植物を詠んだ歌・歌意・作者は『日本古典文学大系 万葉集1~4(岩波書店)』に従いました。