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救急隊が「除細動器連携アプリ」等を使用して救急レポートを作成しています
ICTを活用して救急業務の効率化、事務改善を図るため、旭化成ゾールメディカル株式会社と協定を締結し「除細動器連携アプリ」等を使用して、傷病者輸送証や救急業務実施報告書を作成しています
傷病者輸送証とは、救急活動において傷病者の個人情報(氏名~生年月日等)やケガや病気に至る経過、観察した所見、測定したバイタルサイン等を記録し、病院搬送した際に医療機関及び医師に提出するものです。
救急業務実施報告書とは、一連の救急活動における記録を記載し、所属の消防署に報告するものです。
※入力された個人情報等は、外部に漏れないよう管理しています。
※バイタルサインとは、意識状態、呼吸、脈拍、血圧、体温です。
「除細動器連携アプリ」とは
袖ケ浦市内すべての救急車に積載している、携帯型モニタリング機能付き除細動器と連携するアプリで、取得した心電図等のデータを参照し、救急隊が搬送する病院や所属の消防署へ提出する報告書を効率的に作成することで、救急隊員の省力化を図るものです。

省略化の内容
救急業務報告書は、傷病者輸送証で作成したデータに追加で必要情報を入れることで完成します。
従来では、手書きで記入していたものをアプリで入力することにより、書き間違いや見づらさの防止、専用用紙コストの削減、可読性の向上、報告書作成時間の短縮等の効果が期待されます。
また医療機関からの帰署時間の有効活用、重複作業の削減を図ることができます。
導入の効果
携帯型モニタリング機能付き除細動器で測定した心電図(12誘導心電図)データをタブレット端末でWi-Fi接続することで、あらかじめ登録された医療機関に送信し、傷病者搬送の有効な判断材料とすることができます。
タブレット端末では、交通事故での事故車両状況やけいれん発作等の疾患を動画や写真で撮影し、医療機関へ提供することで、より詳細な状況を伝えることができます。
このように救急活動における救急隊の業務を効率化することができ、負担軽減やよりスムーズな医療機関への引き継ぎが可能となり、市民の方へより質の高い救急医療の提供につながります。

お願い
救急隊が救急活動中にタブレット端末を操作することがありますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。