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田んぼの学校【市内小学校】 実施報告2023
稲刈り
公園の田んぼでは、4・5月に田植えを行った苗が元気に成長し、稲穂が実り頭を垂れ黄金色になっています。
今年の夏は猛暑で、この時期になってもまだまだ暑い日が続いていますが、そのような中で熱中症に注意しながら8月31日から9月13日までの間、小学校児童405名により鎌を使っての稲刈りが賑やかに行われました。
ここで行う稲刈りは、鎌を使って手刈りし、乾燥はおだ掛けをするやり方で、児童にとってはすべてが初めての経験です。
始めに刈った稲を束ねるために、稲わらでスガイ(稲わらをよって縄状にしたもの)綯いを行います。
稲を刈るための鎌には種類がありますが、ここでは鋸鎌(刃が鋸状の鎌)を使用します。
各自スガイを腰に縛り付け、手には鎌を持ち田んぼに入ります。さあ、稲刈り開始。
腰からスガイを1本とり地面に置いておき、鎌で稲を1株ずつ6株程刈り取り、根元側をスガイの上に置き、もう6株程を刈ると先に置いた稲に交差させて置き、スガイで藁を束ねます。
これを繰り返し行い、稲を刈り取っていきます。
束ねた稲を天日干しするために、竹の棒を使って物干しのような「おだ」を組み、穂先を下にして棒に架けていきます。
おだ掛けした田んぼは、さながら稲のカーテンを巡らせたようです。
稲刈り後には、稲から籾を取る脱穀を足踏み脱穀機と千歯こきによって体験します。
このあとは概ね4~5日程度乾燥させてから管理組合で脱穀し玄米にする予定です。きっとおいしいお米になることでしょう。
終了後は、農村公園特製のカレーライスの昼食をみんなでいただきます。
9月13日(水曜日)9時25分~12時10分 天候:晴れ
根形小学校 【参加人数】児童:43名、先生:4名
9月7日(木曜日)8時55分~11時45分 天候:曇り
昭和小学校 【参加人数】児童:117名、先生:6名
9月6日(水曜日)8時55分~12時15分 天候:曇り
奈良輪小学校 【参加人数】児童:101名、先生:5名
9月5日(火曜日)9時35分~11時40分 天候:晴れ
平岡小学校 【参加人数】児童:18名、先生:3名
9月1日(金曜日)9時30分~11時52分 天候:晴れ
中川小学校 【参加人数】児童:34名、先生:2名
8月31日(木曜日)9時05分~12時22分 天候:晴れ
長浦小学校 【参加人数】児童:92名、先生:6名
草取り
ひらおかの里農村公園では、市内小学生が4月から5月にかけて田植えを行った田んぼに、一株5本ほどで植えた苗がすくすくと育ち、分株して何倍もの本数になるとともに、背丈は児童の股下ほどに青々と成長しています。
稲は、この時期に苗間の草をとってやり、合わせて稲の根を切ってやることでより強く元気な稲になります。
ここでは田んぼの草取りを人の手でするのではなく、中耕除草機(俗に「ころがし」と言い、以下「ころがし」と記します。)を使って行います。ころがしを稲の苗間を走らせることで、くるくる回る刃が草を土の中に入れてしまい、また稲の根を切ってやるものです。
草取りの作業説明では、まず稲を1列跨いで歩くこと、ころがしを押すときは「土の表面と水平に」、「腰辺りに手をもってきて押すように」、「ころがしが重くなったら土を落とす」など説明がありました。
説明が終わると児童たちは田に入り一生懸命にころがしを押していました。
元気な稲になり、おいしいお米ができることを期待しつつ、みんなで行う9月の稲刈りが楽しみです。
6月20日(火曜日)10時25分~11時45分 天候:曇り
根形小学校 【参加人数】児童:44名、先生:4名
始めの会では、管理組合長さんから「草取りで根を切ってやると稲が元気になるので頑張って下さい。」と挨拶がありました。
当日は曇り空で蒸し暑かったが、児童たちは元気に田んぼに入り、組合員さんのアドバイスを受けながら一生懸命にころがしを押し、泥だらけになりながらも楽しそうに作業していました。
最後まで頑張っていた児童が、先生から「今日のMVPだ!」と声を掛けられていました。
終了後に着替えを終えると、蒸かしたジャガイモを美味しそうに食べていました。
6月20日(火曜日)9時35分~11時15分 天候:曇り
平岡小学校 【参加人数】児童:17名、先生:2名
ころがしをうまく押せない児童に、田んぼの中で組合員さんが側について教えていました。
草取りも、始めはうまく進めませんでしたが、後半になると男子も女子も上手に出来るようになりました。
交代でころがしを押す間に、男子が側溝で小さなザリガニやカエルを見つけ喜んでいました。
草取りを終え着替えが早く終わった児童は、自分のノートに草取りの感想をメモしていました。
児童たちは、園内に分散して蒸したジャガイモを美味しそうに食べていました。
6月14日(水曜日)9時10分~10時48分 天候:曇り
長浦小学校 【参加人数】児童:98名、先生:6名
初めの会の後、組合員さんの作業説明に児童たちは熱心に耳を傾けていました。
しかし、実際に田んぼに入ると、ころがしをうまく押せない児童がいましたが、組合員さんが側についてコツを教え、徐々に慣れてくると楽しそうに作業をしていました。
交代でころがしを押すため、待っている児童たちは「ザリガニがいる」「カエル、カエル」と喜んでいました。
作業後、着替えが終わった児童は、園内に分散して蒸かしたジャガイモを美味しそうに食べていました。
6月7日(火曜日)8時38分~10時20分 天候:曇り
中川小学校 【参加人数】児童:33名、先生:2名
この日は、雨が心配されましたが、バスの到着時にはあがり、作業に適した天気となりました。
始めの会で組合員さんから「ころがしを押すときは水平にして腰の位置で」「ころがしが重くなったら本体を横にして土を落として」「進むときは稲を左右に跨いで」など説明がありました。
児童は田んぼの両側に分かれ、ひとり片道ずつころがしを押して交代し、これを繰り返します。
組合員さんが児童に、ころがしを押す手の位置や田んぼの歩き方を田んぼに入り教えていましたが、なかなかころがしが進まない子が多くいました。
順番待ちをしている子は大きな声で応援していました。
園内で収穫した蒸かしジャガイモが用意できると、児童たちは管理棟周辺で美味しそうに食べていました。
田植え
令和5年度の田んぼの学校(小学校分)がスタートしました。今回で20年目の実施です。
小学5年生を対象として昔ながらのやり方で、田植え、田の草取り、稲刈り、お飾り作りを実施します。田んぼは、あらかじめ管理組合が耕やし、代搔きを行いました。また苗も事前に育てておきました。お米の種類は、コシヒカリです。
当日は、管理組合員が田の表面に縦横に線を引いておき、児童がその交点に苗を植えます。
植え方の説明では、まず田んぼの中での足の運び方、そして苗は根っこ部分から5本程度にし、親指・人差し指・中指の3本で土に中に差し込むことなどを話しました。
裸足になって田んぼに入り田植えを行います。
田植えの後に農具の変遷についての説明・見学をしました。鍬・まんが・鋤・中耕除草機・千把・唐み(選別)・耕運機・トラクター・田植え機・コンバインなどを見て触れました。
5月11日(木曜日)9時15分~11時10分 天候:晴れ
根形小学校 【参加人数】児童:46名、先生:4名
児童は、田植えを始めると泥だらけになりながら懸命に植えていました。
足が抜けずに先生に助けを求めたり、バランスを崩して尻もちをつく児童もいました。また、苗がなくなり追加の苗を投げてもらうと泥が跳ね、児童たちは歓声を上げていました。
農具の説明では、実際に触れることができとても満足している様子でした。
終わりの会では、児童から「米の値段の違いについて」「米の種類について」「米づくりが日本に伝来した時期について」などの質問がありました。
5月9日(火曜日)9時05分~11時05分 天候:晴れ
平岡小学校 【参加人数】児童:18名、先生:2名
児童たちは受け持ち3列を組合員の指導を受けながら植えていきます。
少し涼しい朝でしたが、男女問わず泥だらけになりながら(泥んこを楽しんでいた?)元気に苗を植えていきました。
児童数が少ないためか統率がとれ、組合員の指導のもと手際よく作業をすることができました。
農具の説明では、熱心にメモを取りながら話を聞くことができました。
5月9日(火曜日)8時40分~10時35分 天候:晴れ
中川小学校 【参加人数】児童:34名、先生:2名
この日は、北よりの風で少し肌寒い天候でした。
田んぼの両側に分かれ、ひとり3列の受持ちを指導員の指導を受けながら植えていきます。
校長先生も声援に駆け付けました。
児童は、田んぼに入るとはじめはぬかるみに足を取られ「足が抜けない!」と声を上げ、慣れてくると泥だらけになりながらも楽しそうに植えていました。
終わりの会では、「米づくりの大変さが分かった。」「昔はこれらの作業を人の力でやっていたことが分かった。」「人~牛馬~機械へと道具が便利になってきたことが分かった。」「お米を一粒一粒大切にしようと思う。」などと感想が述べられました。
5月2日(火曜日)8時40分~11時30分 天候:晴れ
昭和小学校 【参加人数】児童:117名、先生:6名
児童117名を2班に分けての実施です。この日は少し涼しくも晴天で恵まれた天候でした。
児童は、裸足で田に入るとぬかるんでいるため足が抜けず尻もちをついたり、カエルを見つけ「キャー、キャー」と悲鳴を上げたり、楽しそうに苗を植えていきました。
農具の見学では、鋤を引いたり、中耕除草機を押したり、トラクター、コンバインに自由に触れていました。
終わりの会で、児童から「初めはニュルニュルとして気持ち悪かったが慣れると楽しくなった。」「苗を5本に分けるのが難しかった。」「またやりたい。」などの感想発表がありました。
4月25日(火曜日)8時55分~11時05分 天候:晴れのち曇り
奈良輪小学校 【参加人数】児童:104名、先生:5名
肌寒い朝でしたが、好天に恵まれました。
植え方の説明では、親指、人差し指、中指の3本で苗を5本くらい持って植えること、田んぼに入るときはつま先から入り、踵から抜くようにと説明を受けました。
児童は田んぼになかなか入れず、入った後も足をとられて転びそうになりつつも、はしゃぎながら何とか苗を植えていました。
農具変遷の説明では、児童はしっかりメモを取り、その後トラクターをはじめ農具に触りながら質問していました。
終わり会では、「農家の大変さが分かった。」「お米の大切さがわかったので、残さずに食べるようにしたい。」などと感想を述べていました。
4月21日(金曜日)8時45分~11時10分 天候:晴れ
長浦小学校 【参加人数】児童:96名、先生:6名
朝から好天に恵まれ田植え日和となりました。
植え方の説明のあと田んぼの両側に分かれ、ひとり3列を受け持ち植えていきます。
児童たちは恐る恐る田んぼに入り組合員の指導を受けながら植えていきます。
田んぼに素足で入るのが初めての児童もおり、ぬるっとする泥に少し躊躇していましたが、「キャーキャー!」と声を上げながら田に入り、苗を植えていきました。
農具の変遷の説明では「稲作で使う農機具の金額はどれくらいか」「お米の種類はどれくらいあるのか」など、活発に質問していました。
終わりの会では、「楽しかった。」「機会があればまた参加したい。」などと感想を述べていました。