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田んぼの学校【市内小学校】 実施報告2024
稲刈り
農村公園の田んぼでは、4月と5月に植えた苗が元気に成長し、稲穂が頭を垂れ黄金色になりました。
今年の夏も猛暑で、暑い日が続いていましたが、熱中症に注意しながら9月3日から9月11日まで、小学生が稲刈りを行いました。
農村公園の稲刈りは、鎌を使って稲を刈り、おだ掛けをして乾燥をする昔ながらの方法です。
まず、稲刈りの前に、刈った稲を束ねるためのスガイ(稲わらをよって縄状にしたもの)を綯います。
初めてのスガイ綯いに苦戦する生徒が多くいましたが、組合員に助けてもらいながら1人4~5本のスガイを綯いました。
自分で綯ったスガイを腰に付けて、鋸鎌(刃が鋸状の鎌)を持って田んぼに入ります。
鋸鎌で稲を刈り、地面に置いたスガイの上に、稲を6株ずつ交差させて束ねます。
束ねた稲は、おだ(竹の棒を使って組んだ物干しのようなもの)に穂先を下にしてかけ天日干しします。
おだ掛けした稲は、4~5日程度乾燥させた後、管理組合で脱穀し玄米にする予定です。
稲刈り後には、1人1束ずつ足踏み式脱穀機と千歯こきを使って脱穀をしました。
お昼ご飯で出された農村公園特製のカレーライスは好評で、多くの生徒達がお代わりしていました。
終わりの会では「初めての稲刈りがたのしかった。」、「昔の人は大変だった。」、「みんなで食べたカレーライスが美味しかった。」等の感想が発表されました。
9月3日(火曜日)9時50分~12時15分 天候:曇り、雨
中川小学校 【参加人数】児童:44名、先生:3名
9月4日(水曜日)8時45分~12時00分 天候:曇り、雨
長浦小学校 【参加人数】児童:63名、先生:5名
9月5日(木曜日)9時00分~12時40分 天候:曇り
昭和小学校 【参加人数】児童:117名、先生:6名
9月9日(月曜日)9時46分~12時20分 天候:晴れ時々曇り
平岡小学校 【参加人数】児童:31名、先生:3名
9月10日(火曜日)9時00分~13時20分 天候:晴れ
奈良輪小学校 【参加人数】児童:136名、先生:6名
9月11日(水曜日)8時50分~11時45分 天候:晴れ
根形小学校 【参加人数】児童:39名、先生:3名
草取り
ひらおかの里農村公園では、市内小学生が4月から5月にかけて田植えを行いました。一株3~5本ほどで植えた苗がすくすくと育ち、分株して何倍もの本数になるとともに、背丈は児童の股下ほどになり青々と成長しています。
稲は、この時期に苗間の草をとってやり、合わせて稲の根を切ってやることでより強く元気な稲になります。
ここでは田んぼの草取りを人の手でするのではなく、中耕除草機(俗に「ころがし」と言い、以下「ころがし」と記します。)を使って行います。ころがしを稲の苗間に走らせることで、くるくる回る刃が草を土の中に押し込み、また稲の根を切ってやることで稲の成長をさらに促進させる効果があります。
草取りの作業説明では、まず「稲を1列跨いで歩く」、「ころがしを押すときは土の表面と水平に」、「腰辺りに手をもってきて押すように」、「ころがしが重くなったら土を落とす」など説明がありました。
説明が終わると児童たちは田に入り、田の両側からリレー方式で一生懸命にころがしを押していました。
元気な稲になり、おいしいお米ができることを期待しつつ、みんなで行う9月の稲刈りが楽しみです。
6月11日(火曜日)9時30分~10時55分 天候:晴れ
平岡小学校 【参加人数】児童:30名、先生:3名
始めの会では、管理組合の組合長あいさつの後、組合員さんから「ころがしを押すときは水平にして腰の位置で」、「ころがしが重くなったら本体を横にして土を落として」、「進むときは稲を左右に跨いで」など説明がありました。
児童は田んぼの両側に2班に分かれ、ひとり片道ずつころがしを押して交代し、これを繰り返します。
児童に、ころがしを押す手の位置や田んぼの歩き方を組合員さんが田んぼに入り教えていましたが、なかなかころがしが進まない子が多くいる一方で、慣れてくると楽しそうに一人で何回も往復する児童もいました。
順番待ちをしている子は大きな声で応援していました。
園内で収穫した蒸かしジャガイモが用意できると、児童たちは管理棟の中で美味しそうに食べていました。
6月12日(水曜日)8時40分~10時30分 天候:晴れ
中川小学校 【参加人数】児童:46名、先生:2名
初めの会の後、組合員さんの作業説明に児童たちは熱心に耳を傾けていました。
しかし、実際に田んぼに入ると、ころがしをうまく押せない児童がいましたが、5月に田植えを経験していたこともあり、組合員さんが側についてコツを教え、徐々に慣れてくると楽しそうに作業をしていました。
草取りが終わり園内の水路で手足の泥を落としながら、児童たちはザリガニやカエルを見つけては喜んでいました。
中川小学校は、田植えの際雨天により農機具の説明を省略したことから、今回説明を受けることにしました。
最後に管理棟内で蒸かしたジャガイモを美味しそうに食べていました。
6月19日(水曜日)9時10分~10時40分 天候:晴れ
長浦小学校 【参加人数】児童:63名、先生:4名
ころがしをうまく押せない児童に、田んぼの中で組合員さんが側について教えていました。
草取りも、始めはうまく進めませんでしたが、後半になると男子も女子も上手に出来るようになり、楽しいと言いながら一人で何往復する児童もいました。
ころがしを押す順番を待つ間に、男子が側溝で小さなザリガニやカエルを見つけはしゃいでいました。
着替えが終わると、児童たちは管理棟の軒下で蒸したジャガイモを美味しそうに食べていました。
田植え
令和6年度の田んぼの学校(小学校分)がスタートしました。今回で21年目の実施です。
小学5年生を対象として昔ながらのやり方で、田植え、田の草取り、稲刈り、お飾り作りを実施します。
田んぼは、あらかじめ管理組合が耕やし、代搔きを行いました。
また苗も事前に育てておきました。お米の種類はコシヒカリです。
最初は田植えからです。
植え方の説明では、まず田んぼの中では足をつま先から入れ踵から抜くこと、そして苗は根っこ部分から3~5本程度にし、親指・人差し指・中指の3本で土に中に差し込むことなどが説明されました。
事前に管理組合員が田の表面に縦横に線を引いておき、児童がその交点に苗を植えていきます。
最初は裸足になって田んぼに入るのを躊躇っていた児童も、徐々に慣れてきて組合員にコツを教えてもらいながら田植えを行いました。
中には足を取られて尻もちをついたり、泥が跳ねて衣服が汚れてしまった児童もいましたが、作業が進むと苗の補給を催促したり、「楽しかった。」「もっとやりたい。」という声も聞こえました。
田植えの後に農具の変遷についての説明・見学をしました。
鍬・まんが・鋤・中耕除草機・千把・唐み(選別)・耕運機・トラクター・田植え機・コンバインなどを見て触れました。
終わりの会では、「疲れたけど楽しかった。」「農家の大変さがわかった。」「お米の大切さがわかり、もっと美味しく食べるようにしたい。」等の感想発表がありました。
なお、中川小学校と根形小学校については、雨足が強くなったため「農具の変遷についての説明」を6月の「草取り」の際に行うこととしました。
4月23日(火曜日)8時40分~11時30分 天候:曇り
奈良輪小学校 【参加人数】児童:136名、先生:7名
4月25日(木曜日)8時58分~10時58分 天候:晴れのち曇り
長浦小学校 【参加人数】児童:64名、先生:4名
5月1日(水曜日)8時40分~10時10分 天候:曇り、雨
中川小学校 【参加人数】児童:46名、先生:3名
5月2日(木曜日)8時40分~11時32分 天候:晴れ
昭和小学校 【参加人数】児童:121名、先生:7名
5月7日(火曜日)9時05分~10時30分 天候:雨時々曇り
根形小学校 【参加人数】児童:39名、先生:3名
5月8日(水曜日)8時55分~11時10分 天候:晴れ時々曇り
平岡小学校 【参加人数】児童:31名、先生:3名