ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 分類でさがす > 産業・事業者 > 産業振興 > 農業 > 堆肥に残留した除草剤による生育障害にご注意ください

本文

堆肥に残留した除草剤による生育障害にご注意ください

印刷用ページを表示する 更新日:2017年2月1日

 ここ数年、日本では登録のない除草剤(成分名:クロピラリド)が残留した輸入飼料(乾草等)を給与された、家畜のふん尿堆肥の施用による農作物の生育障害の事例が全国各地で報告されています。
 千葉県内でも平成22年以降クロピラリドが原因と思われる生育障害の事例が数件あり、堆肥を販売・譲渡する際、あるいは使用する際に注意が必要です。

クロピラリドとは

 クロピラリドは日本での登録はないので国内では使用されていません。クロピラリド残留の原因は、その除草剤を使用している外国から入ってくる飼料です。
 クロピラリドを含む除草剤が散布された畑で栽培された干し草(乾草)や穀物は、クロピラリドで汚染されている可能性が高く、それを食べた家畜(牛、馬)のふん尿から検出されることがあります(図1)。24時間以内にほぼ全量が排泄されるため、家畜の健康や畜産物の品質および安全性にほとんど影響はありません。
 クロピラリドは、分解が非常に遅いという特徴があり、堆肥に残留することになります。そして、クロピラリドが残留した堆肥を過剰に畑にまくと、植物の異常生育(生育障害)が起きることがあります。
 人間の健康に影響する危険性はほとんどありません。

※詳細は、千葉県専用のホームページ(外部リンク)でご確認ください。

クロピラリドによる植物の異常生育について

 クロピラリドによる植物の異常生育の現れ方は品目によって違います。非常に低い濃度でトマト、ピーマン、ダイズ、エンドウ、インゲン、ニンジン、ヒマワリ、キク、コスモス、アスターのような敏感な植物を異常生育させます(表1)。成長点が異常生育したり、葉や果実の変形等の症状が見られます。

クロピラリドに対する耐性表

極弱 トマト、ダイズ、エダマメ、サヤエンドウ、ソラマメ、ヒマワリ、コスモス、アスター、スイートピー、クリムゾンクローバー
ニンジン、エンダイブ、トレビス、シュンギク、フキ、サヤインゲン、ピーマン、シシトウ、キク、ヒャクニチソウ
レタス類、セルリー、パセリ、イタリアンパセリ、キュウリ、メロン、トウガン、ニガウリ、スイカ、ナス、バレイショ、ラッカセイ、アズキ、ササゲ、ソバ、オクラ、ゴボウ、モロヘイヤ、ツルムラサキ、ヒユナ、ミツバ、タバコ、ペチュニア、マリーゴールド、ベニバナ、ルピナス、オステオスペルマム
アブラナ科、ユリ科、アカザ科、シソ科、ナデシコ科、ヒルガオ科、バラ科
極強 イネ科

※品種により耐性評価のランクが変動する場合があります。

下に該当する農家さんなどは、それぞれのPDFをご確認ください

畜産農家の皆さんへ

 クロピラリドに関するリーフレット(畜産農家用) [PDFファイル/448KB]

たい肥製造者・販売業者の皆さんへ

 クロピラリドに関するリーフレット(たい肥製造者・販売業者用) [PDFファイル/378KB]

耕種農家の皆さんへ

 クロピラリドに関するリーフレット(耕種農家用) [PDFファイル/564KB]

 

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)