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油と糖

印刷用ページを表示する 更新日:2015年3月2日

とりすぎるとこわい「油」と「糖」

油や砂糖はやみつきに

   これは動物実験でも確認されています。エネルギー密度が高く、砂糖や脂肪が多い食事を与えられ続けたラットや猿は、その食事が与えられなくなると、人のニコチン中毒やモルヒネ中毒とよく似た行動を示すそうです。

   脳には習慣性ができ、本能で快感を感じるようになります。

   「おいしすぎる食」は人間の本能的欲望を刺激する食品であり、食べだしたらとまらない高い嗜好性をもっています。

エネルギー摂取量は減少しているのに肥満は増えています

ひまんとやせの図   現在の日本人の摂取エネルギーは、1,840キロカロリーで餓死者の出た戦後1946年の1,903キロカロリーより、低い数字です。

   それなのに日本人の肥満者が増えているのはなぜでしょう。

   いろいろな原因が言われていますが、原因の一つとして脂質の割合の増加が言われています。

   従来の日本人の食事スタイルは脂質割合の低い和食でしたが、現代の食事はカレーライスやスパゲッティなどの洋食が増え、脂質割合が高くなりました。

こどもの食生活が危ない

   大人になれば自然と和食が好きになるわけではありません。

   「三つ子の魂百まで」と言われるとおり、乳幼児期に嗜好の大枠が決まります。

   この頃に「だし」の味や和食中心の味で育てることが大事です。ポテトの絵

  現代はファストフード店やコンビニエンスストアの24時間営業など、いつでも手軽に美味しいものが手に入ります。ケーキの絵
   スナック菓子、ケーキ、西洋食的な食事は脂質や糖質、塩分の摂りすぎにつながり、将来の生活習慣病につながりやすくなります。現に小学生の肥満は20年前に比べて2倍の14%にもなっています。

   今の子どもたちは幼少期から高脂肪の食生活にさらされ続け、この子達の将来が、心配されています。