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油と糖
とりすぎるとこわい「油」と「糖」
油や砂糖はやみつきに
これは動物実験でも確認されています。エネルギー密度が高く、砂糖や脂肪が多い食事を与えられ続けたラットや猿は、その食事が与えられなくなると、人のニコチン中毒やモルヒネ中毒とよく似た行動を示すそうです。
脳には習慣性ができ、本能で快感を感じるようになります。
「おいしすぎる食」は人間の本能的欲望を刺激する食品であり、食べだしたらとまらない高い嗜好性をもっています。
エネルギー摂取量は減少しているのに肥満は増えています
現在の日本人の摂取エネルギーは、1,840キロカロリーで餓死者の出た戦後1946年の1,903キロカロリーより、低い数字です。
それなのに日本人の肥満者が増えているのはなぜでしょう。
いろいろな原因が言われていますが、原因の一つとして脂質の割合の増加が言われています。
従来の日本人の食事スタイルは脂質割合の低い和食でしたが、現代の食事はカレーライスやスパゲッティなどの洋食が増え、脂質割合が高くなりました。
こどもの食生活が危ない
大人になれば自然と和食が好きになるわけではありません。
「三つ子の魂百まで」と言われるとおり、乳幼児期に嗜好の大枠が決まります。
この頃に「だし」の味や和食中心の味で育てることが大事です。
現代はファストフード店やコンビニエンスストアの24時間営業など、いつでも手軽に美味しいものが手に入ります。
スナック菓子、ケーキ、西洋食的な食事は脂質や糖質、塩分の摂りすぎにつながり、将来の生活習慣病につながりやすくなります。現に小学生の肥満は20年前に比べて2倍の14%にもなっています。
今の子どもたちは幼少期から高脂肪の食生活にさらされ続け、この子達の将来が、心配されています。