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Beyond...#17
#17
人物
Ryo.S
撮影場所
宮ノ越貝塚
個人の敷地のため見学はできません。
また、現在は埋め戻しています。
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宮ノ越貝塚
郷土博物館・根形公民館に隣接する縄文時代の貝塚
宮ノ越貝塚は小櫃川下流域右岸の標高約29mの台地上、袖ケ浦市下新田に位置しており、近くには袖ケ浦市郷土博物館や根形公民館があります。
宮ノ越貝塚の周辺一帯は、根形台遺跡群と呼称され、縄文時代から奈良・平安時代にかけての人々の生活跡が多数見つかっています。また、袖ケ浦公園の上池を挟んで西側に位置する台地には、袖ケ浦市で初めて国史跡に指定された山野貝塚が立地しています。
宮ノ越貝塚は、昭和60年の圃場整備に先立って行われた貝層測量調査によって南北約75m、東西約65m規模の馬の蹄の形をした、馬蹄形貝塚であると推定されています。
袖ケ浦市教育委員会では、平成27年度より貝層分布範囲を正確に確認するための調査を実施しています。
調査の結果、調査区内からは縄文時代の貝層を発見し、貝層からは漁労で使用していたと考えられる道具や、貝殻を加工して作られた貝製品が見つかっています。貝類はイボキサゴと呼ばれる1cm~1.5cm程の巻貝が貝層から多く検出されています。
貝層から出土した土器などから、貝塚は縄文時代中期から後期前半に形成されたとみられ、縄文時代後期から晩期に形成された山野貝塚よりも早い時期に形成され、宮ノ越貝塚では貝塚を形成し、終焉を迎えたと考えられています。
※参考文献:『平成29年度袖ケ浦市内遺跡発掘調査報告書』袖ケ浦市教育委員会2018
参考文献は、袖ケ浦市の図書館で読むことができます。
※宮ノ越貝塚の敷地内は個人の敷地ですので、見学はできません。
地形図
貝層(南西)
貝層検出(北東)
獣骨出土(南東)