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郷土博物館 上総掘り体験講座を実施しています

印刷用ページを表示する 更新日:2022年3月23日

郷土博物館 上総掘り体験講座を実施しています

重要無形民俗文化財「上総掘りの技術」は、小櫃川・小糸川流域で誕生し、明治から昭和初期まで主に灌漑用水を得る優れ

た掘削法として、全国各地で活用されました。

郷土博物館では、上総掘りの技術を後世に残すため、竹の切り出しから道具の製作、足場組みといった技術を映像として記

録するとともに、講座生を募集し、体験講座も実施しています。その講座の様子を一部お伝えします。

足場写真

 

【令和3年度 上総掘り体験講座】

開催日程表

第1回 10月3日(土曜日) 座学「上総掘りの技術と歴史」

第2回 10月17日(日曜日) コシタ作り

第3回 11月3日(水曜日) クサビ作り

第4回 11月7日(日曜日) 竹の採取

第5回 11月21日(日曜日) 竹ヒゴ作り

第6回 11月28日(日曜日) 足場の組み方1

第7回 12月5日(日曜日) 足場の組み方2

第8回 12月19日(日曜日) 上総掘りゆかりの地見学

第9回 1月8日(土曜日) 竹ヒゴの継ぎ方(割り継ぎ法)

第10回 1月22日(土曜日) 掘削体験

令和3年度上総掘り体験講座開催日程表 [PDFファイル/24KB]

 

足場イラスト

第10回講座 掘削体験

上総掘りの技術について第9回まで通して学んだことを踏まえて、講座の最終回である第10回目に掘削体験を行いました。

掘削体験1掘削体験2

掘削体験3掘削体験4

 

第9回講座 竹ヒゴの継ぎ方(割り継ぎ法)

第5回講座では、採取した竹を加工して竹ヒゴを製作しました。今回は、その竹ヒゴを何本も継いで行く作業となります。

職人によって、竹ヒゴの継ぎ方は異なりますが、今回は片方の竹を半分に割りもう片方の竹を差し込み固定する「割り継ぎ法」を行いました。ヒゴワとスベルを用いて竹ヒゴの継ぎ目を強固に固定します。

ヒゴワ作成

パイプカッターでパイプ切断ヒゴワの素材

1 パイプカッターでパイプを切断          2 ヒゴワの素材

 

スベル作成

真竹割り真竹の皮を残して削る

3 真竹を適当な大きさに切断            4 真竹の皮を残して削る

センで削っている様子完成したスベル

5 センで削っている様子               6 完成したスベル。皮が上

 

ヒゴ継ぎ

竹ヒゴに紐をかける切込み竹を継ぐ

7 竹ヒゴに切込みを入れて紐をかける       8 竹を継ぐ

 

第8回講座 上総掘り井戸見学

今回は、袖ケ浦市内・市外で上総掘りの技術によって実際に掘られた井戸の見学を行った。見学の前に、郷土博物館が過去に周知用で製作した上総掘りの技術映像を2本視聴した。

映像名 『上総掘り-伝統的井戸掘り工法-』、『消えゆく手仕事上総掘り』

井戸の見学の様子

◆袖ケ浦市野里 宝泉院

 野里には、上総掘りの井戸が複数現役で残っている。宝泉院の井戸はいつ掘られたか明らかでないが、水は豊富に湧き出している。

宝泉院宝泉院の井戸見学

◆袖ケ浦市三箇 灌漑用井戸(八坂神社脇)及び上総掘り案内板

 この井戸は、上総掘り技術伝承研究会初代会長鶴岡氏の父が掘った井戸で、水がでてから少なくとも50年は経過している。水田への灌漑用井戸で、現在も現役の井戸として活躍している。井戸に隣接して設置されている案内板の見学も行った。

三箇の灌漑用井戸三箇灌漑用井戸の案内板

◆袖ケ浦市内 高谷堰(藤井堰)

 高谷堰は、三箇や横田地域の水田への水供給のため、近年整備された灌漑用の堰である。中世から近代にいたるまでの水路や上総掘りによる水の利用について説明を受け、この地域での水の管理の重要性について理解を深めた。

高谷堰(藤井堰)

◆君津市俵田 徳蔵寺

 徳蔵寺は、明治時代初期に上総掘りの技術の発展に貢献した大村安之助氏の生家近くにある寺である。現在も灌漑用井戸と上総掘り技術への顕彰碑が建立されている。井戸は、現役で水が湧き出ており、かなり深く掘削しているようである。顕彰碑には、大村氏の上総掘りへの功績と上総掘り技術の素晴らしさについて示されている。

 徳蔵寺では、寺を管理する実蔵院の金森住職から、顕彰碑や上総掘り、さらには水の他遺跡についてのご説明をいただいた。

徳蔵寺 顕彰碑徳蔵寺 説明

 

第7回講座 足場の組み方2

今回は、スジカイの取り付けまで行った足場組み立ての続きです。ヒゴグルマやハネギといった部分を取り付け、足場を完成させました。

ヒゴグルマ1ヒゴグルマ2

1 ヒゴグルマを持ち上げる。             2 シャジクドメの位置を確認する。

シャジク1ヨコサン

3 シャジクを固定する。                4 ヨコサンを取り付ける。

フミイタフミイタ2

5 フミイタを固定する。                 6 ヒゴグルマの完成

ハネギ1ハネギ2

7 ハネギの製作                     8 ハネギを取り付ける。

アシバイタアシバ

9 アシバイタとステップ用ヨコマルタ         10 足場の完成

 

第6回講座 足場の組み方1

郷土博物館敷地内(水のふるさと)に足場を組み立てる作業を行いました。今回は、スジカイの取り付けまでの作業です。

足場1足場2

1 荒縄結びの練習                   2 マエバシラを立てる。

足場2足場4

3 シタヨコマルタの取り付け              4 スジカイの取り付け

 

第5回講座 竹ヒゴ作り

上総掘りの突掘りでは、もともと鉄棒等が用いられていましたが、掘削深度が伸び軽量化を図るために、「竹ヒゴ」が使われるようになりました。竹ヒゴは、ホリテッカンやスイコと連結され、1本10メートルほどの竹ヒゴを何本も継いで数百メートルの深さまで掘り進むことが可能です。今回は、第4回講座で採取した竹を加工し竹ヒゴ作りを行いました。

竹ヒゴ1竹ヒゴ2

1 前回講座で切り出した竹              2 割った竹をまっすぐに割る。

竹ヒゴ3竹ヒゴ4

3 定規で印をつけて、センを使用して竹を2センチ幅に揃える。 4 竹の内側を削り仕上げる。

 

第4回講座 竹の伐採 孟宗竹の採取

上総掘りの道具である竹ヒゴやハネギ等の材料になる竹の伐採作業を市内で行いました。

竹1竹2

1 伐採する竹の選定をする。(直径15センチ程度の3年以上) 2 伐採後、竹の枝を切り落とす。

竹3竹4

3 切り出した孟宗竹                   4 竹割り作業

竹5竹6

5 割った竹の節をとる。                6 割り揃えられた竹

 

第3回講座 シュモク作り

「シュモク」は、タケヒゴを操作する取っ手になる部分です。クサビを利用してタケヒゴの任意の場所に取り付けることが可能です。

シュモク1シュモク2

 1 上総掘り技術伝承研究会会長より作り方の  2 資料の図面をもとに樫木の材料に設計図の墨付けを行う。

 説明を受ける。

シュモク3シュモク4

 3 クサビの入る部分をノミで削り取る。      4 センでシュモクを丸く削る。シュモクをもちやすくなるくらいまでに

                                 削るには、初めての道具で苦戦するが、徐々に慣れてくる。

シュモク5

5 完成には到らなかったが、シュモクの形にはなった。

第2回講座 コシタ作り

上総掘りの技術に欠かせない要素が、独特な構造をもつホリテッカンとスイコと呼ばれる道具を使用し、掘り進めることです。ホリテッカンは鉄製の管であり、中は空洞になっています。ホリテッカン、スイコ内部に弁の役割を果たす「コシタ」という道具が取り付けられています。今回は、そのコシタ作りを行いました。

コシタ1コシタ2

 1 コシタとなる木材に削る輪郭を写す。     2 木材をセンで削る。

コシタ3コシタ4

 3 削り終えた木材に孔をあける。         4 金属板から弁(ベン)を切り出す。

コシタ5コシタ4

 5 サキワにベンを取り付ける。           6 コシタをテッカンに差し込み、切り落とす。

コシタ7コシタ8

 7 コシタの内部端を斜めに削り取る。            8 最後はコシタの調整

 

第1回講座 開校式 座学「上総掘りの技術と歴史」

公募により選出された講座生、上総掘りの技術保持団体である上総掘り技術伝承研究会が集まり開校式を行いました。開校式後は、郷土博物館職員が講師となり、座学で上総掘りの技術と歴史について学びました。

座学1座学2座学3座学4

 

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