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わが家の風水害対策「日ごろから備えを!」
事前の準備が大切です
台風や豪雨は、正確な気象情報を収集し、予想される事態への対策をとることで、被害を最小限にとどめることができます。次のポイントを踏まえて事前に準備しておきましょう。
平常時の準備は
家のまわりを保全する
●雨戸や屋根を補強する。アンテナはしっかり固定する。
●鉢植えや物干しざおなど、飛ばされそうなものは屋内へ移動させるか固定を。プロパンガスのボンベもしっかり固定する。
●ブロック塀や外壁のひび割れや亀裂は補強する。
●側溝や排水溝は掃除し、水の流れをスムーズにしておく。
停電に備える
懐中電灯や携帯ラジオ、予備の電池を準備しておきましょう。
非常持出品の準備
避難勧告や避難指示が出たとき、すぐに動けるように、貴重品や非常持出品の準備をしておきましょう。
断水に備える
飲料水を確保する。また、浴槽に水を張るなどして、トイレなどの生活用水の確保しましょう。
被害が心配されるときには
気象情報に注意する
テレビやラジオで発表される気象庁からの警報・注意報や、消防団、警察署、市からの情報に注意しましょう。気象台が発表する情報は、電話(177番)でも確認することができます。
また、がけの亀裂や水位の変化など、身近な環境の変化にも注意しましょう。
窓ガラスを補強する
外から板でふさいだり、×印にガムテープをはるなどして補強しましょう。ガラスが飛ばないように、内側からカーテンを引きましょう。
むやみに外出しない
台風が接近しているときや、豪雨の危険性があるときは、むやみに外出しないようにしましょう。
外出時には天気予報を確認し、少しでも危険を感じる場所には近づかないようにしましょう。
家財道具を移動させる
浸水が心配される場合は、家財道具や貴重品、生活用品、食料などを高い場所へ移動させておきましょう。
安全な場所に避難する
被害が想定される場合には、事前に子どもや高齢者、病人などを安全な場所に避難させておきましょう。
危険は急激に迫ってくる!
風水害は、まだ大丈夫だと思っていても、急激に状況が変化する場合があります。危険が迫ってからでは手遅れになることもあるので、異変を感じたらすぐに対応するよう心掛けておきましょう。
風が強いとき
路上では
路上では、強風で看板が飛んだり、街路樹などが倒れたりする危険があります。近くの頑丈な建物に避難を。ただし、雨を伴う強風時には、地下室や地下街に逃げ込まないようにしてください。
屋内では
風圧や飛来物で窓ガラスが割れ、破片が吹き込む危険があります。
内側からガムテープなどをはり、カーテンを閉めておきましょう。
風が強いうちは窓に近づかないようにしましょう。
海辺では
海への転落や高波に巻き込まれる危険があります。また、高潮の恐れもあるので、すみやかに高台へ避難しましょう。強風や豪雨のときには、警報が聞こえないこともあるので十分に注意しましょう。
大雨の時
河原では
河原などでは、上流の豪雨による急な増水や土砂崩れの危険があります。雨のときには川などに近寄らないことがいちばんです。もし河川にいるときに警報が聞こえたら、すみやかに避難を。
車の運転中は
豪雨の際は視界が悪いうえに、操作が利かなくなることも。できるだけ道路の中心よりの水が少ない場所を選びながら、ゆっくりと高台へ避難しましょう。浸水でエンストしたら、再始動させないように。エンジンを傷めます。
路上で浸水してきたら
高い建物へ避難しましょう。その際、エレベーターは閉じ込められる危険があるので、なるべく階段を使って上の階へ行きましょう。
土砂災害は前兆に注意を
長雨や大雨、または地震が発生したときなどに次のような現象を確認したら、早めに避難し、公共の防災機関に通報しましょう。
がけ崩れ
●がけからの水がにごる。
●地下水やわき水が止まる。
●斜面のひび割れ、変形がある。
●小石が落ちてくる。
●がけから音がする。
●異様なにおいがする。
土石流
●山鳴りがする。
●雨が降り続いているのに、川の水位が下がる。
●川の水がにごったり、流木が交ざる。
地すべり
●地面にひび割れができる。
●井戸や沢の水がにごる。
●がけや斜面から水がふき出す。
●家やよう壁に亀裂が入る。
●家やよう壁、樹木、電柱が傾く。
土砂災害警戒情報とは
大雨により土砂災害の危険度が高まった市区町村に、都道府県砂防部局と気象台が共同して発表します。市区町村からの避難誘導指示や、住民の自主避難時の判断などに利用されることを目的とした情報です。
竜巻から身を守るには
日本国内では、台風シーズンの9月に最も多くの竜巻が確認されています。
竜巻接近時によく現れる特徴
・空が急に暗くなる
・大粒の雹(ひょう)が降る
・雲の底から地上にのびる、ろうと状の雲が発生する など
竜巻接近時に屋外にいる場合は
頑丈な建物の中へ避難してください。
物置や仮設建築物への避難は大変危険です。
・避難するときは屋根瓦などの飛来物に注意しましょう。
・避難できない場合は、くぼみや物陰に身をふせましょう。
竜巻接近時に屋内にいる場合は
窓や壁のそばから離れてください。
・窓、雨戸を閉め、カーテンを引きましょう。
・家の中心部に近い、窓のない部屋に移動しましょう。
・頑丈な机の下に入り、頭と首を守りましょう。