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令和6年度 国史跡山野貝塚の発掘調査を実施しています!
袖ケ浦市教育委員会生涯学習課では、平成29年10月13日に国史跡に指定された山野貝塚の発掘調査を令和6年9月より開始しました。
11回目となる今回の調査は、今後の山野貝塚の整備の資料を得るために、山野貝塚を特徴づける遺跡中央の窪みと窪みの周囲に展開する高まりとの境界を探ることを目的としています。
※赤色で示した箇所が令和6年度の調査予定範囲
発掘期間中、現場で行っている日々の作業などについてHPで発信します!
また、現地説明会を10月19日(土曜日)(雨天時は10月20日(日曜日)に順延)に実施します!
申込方法等の詳細は「山野貝塚現地説明会参加者を募集します!」をご覧ください。
令和4年度発掘調査の様子
令和4年度現地説明会の様子
※発掘調査は9月から11月上旬の晴天時の平日に実施しています。
※発掘調査期間中においても、山野貝塚現地は見学できます。
※発掘場所は危険ですので、無断で立ち入ることが無いようにお願いいたします。
※HPにて発信している内容と図・写真は許可なく転載することを禁じます。
山野貝塚とは?
山野貝塚は袖ケ浦市飯富に所在する、縄文時代後~晩期(今から約4,500~2,500年前)にかけて連綿と営まれた貝塚を伴う遺跡です。
大正時代からその存在が知られており、昭和48年をはじめとして、これまで10回の発掘調査が行われてきました。
山野貝塚が所在する東京湾東岸は、日本で最も多く縄文時代の貝塚が分布する地域になりますが、山野貝塚は東京湾東岸に現存する大型貝塚の中で最も南側に位置する貝塚であり、東京湾東岸の貝塚群を考える上で非常に重要な遺跡であることから、平成29年10月に国史跡に指定されました。
令和6年度山野貝塚調査速報
9月26日(木曜日) 天気:晴れ
西側の貝層範囲の一部を掘り下げて堆積状況を調査しています。
イノシシまたはシカのものと思われる歯が出土しました。
9月24日(火曜日) 天気:晴れ
秋分を過ぎると涼しくなり、作業しやすい気候となってきました。
トレンチの東側では中央窪地と推定される地形が露わになりました。底面からは縄文時代晩期の土器が出土しています。このことから縄文時代晩期にはこの面が表出していたと推定されます。
9月19日(木曜日) 天気:晴れ
トレンチの中央部では土器が多量に出土しています。縄文時代の住居の痕跡でしょうか。
トレンチの東側においてもローム土壌(火山灰質の黄色土)を含む土層が見えてきました。
9月18日(水曜日) 天気:晴れ
東側に向かって傾斜する地形が視認できるようになってきました。
トレンチの西側では縄文時代後期、東側では縄文時代晩期の土器が多く出土する傾向がみられます。
調査トレンチ南西から撮影 調査トレンチ北東から撮影
9月12日(木曜日) 天気:晴れ
トレンチの西側では、縄文時代後期頃の土器や獣骨を伴う貝層が少しずつ見えてきました。
時期推定が可能なある程度の大きさの土器は、出土位置を測量し取り上げます。出土状況から集落の変遷を窺い知ることができます。
9月10日(火曜日) 天気:晴れ
令和6年度の山野貝塚発掘調査が始まりました!
人力による掘削を行っています。トレンチの西側からは貝層が確認されました。