令和4年度国史跡山野貝塚の発掘調査が終了しました

　袖ケ浦市教育委員会生涯学習課では平成29年10月13日に国史跡に指定された山野貝塚の発掘調査を、令和4年10月より実施しています。
　発掘期間中、現場で行っている日々の作業などについてHPで発信します！

山野貝塚とは？

　山野貝塚は袖ケ浦市飯富に所在する、縄文時代後～晩期（今から約4,000～2,300年前）にかけて連綿と営まれた貝塚を伴う遺跡です。
　大正時代からその存在が知られており、昭和48年をはじめとして、これまで9回の発掘調査が行われてきました。
　山野貝塚が所在する東京湾東岸は、日本で最も多く縄文時代の貝塚が分布する地域になりますが、山野貝塚は東京湾東岸に現存する大型貝塚の中で最も南側に位置する貝塚であり、東京湾東岸の貝塚群を考える上で非常に重要な遺跡であることから、平成29年10月に国史跡に指定されました。

※発掘調査は令和4年10月から12月中旬に実施しました。
※発掘調査場所は現在は埋め戻されています。
※HPにて発信している内容と写真は許可なく転載は禁じます。

山野貝塚調査日報​

12月16日（金曜日）天気：晴れ

本日で掘削したトレンチの埋め戻し作業が終了しました。

本日をもって作業員さんの仕事は終了です。

手掘りで掘削、埋め戻し作業を行い、丁寧な調査を実施したことから今年度の調査も多くの

貴重な情報を得ることができました。

来週は職員のみで調査区の撤収作業などを行い令和4年度の山野貝塚の発掘調査も終了です。

本日で作業日報の発信も終了いたします。

来年度以降に今年度調査した成果を公表できればと思いますので、ご期待ください。

埋め戻し後の調査区

 

12月15日（木曜日）天気：晴れ

本日も埋め戻し作業を行いました。

作業風景

 

12月14日（水曜日）天気：晴れ

月曜日で現場の記録作業などが終了し本日から埋め戻し作業を開始しました。

掘削した床面に山砂を散布してから埋め戻します。

山砂散布状況

 

12月13日（火曜日）天気：雨

現場作業中止

 

12月12日（月曜日）天気：晴れ

深堀を実施した箇所で、分析用の土壌採取作業を実施しました。

肉眼での観察では知ることのできない内容について分析を今後行います。

作業風景

 

12月9日（金曜日）天気：晴れ

職員のみで作業を行い、調査区内の清掃、撮影などを行いました。

 

12月8日（木曜日）天気：晴れ

現場作業休止

 

12月7日（水曜日）天気：晴れ

本日も調査区断面の記録作業や測量作業を行いました。

測量風景

 

12月6日（火曜日）天気：雨

現場作業中止

 

12月5日（月曜日）天気：くもり

調査も終盤となり、調査区断面からデータを得るために断面の記録作業を実施しました。

測量作業状況

 

12月2日（金曜日）天気：くもり

現場作業休止

 

12月1日（木曜日）天気：くもり

職員のみで作業を行い、調査区の撮影などを行いました。

 

11月30日（水曜日）天気：晴れ

調査区内全体での掘削作業が終了し、清掃作業や写真撮影を行いました。

調査区状況

 

11月29日（火曜日）天気：雨

現場作業中止

 

11月28日（月曜日） 天気：くもり

職員のみ作業を行い、深堀を行った北部と南部の堆積状況の確認を行いました。

 

11月25日 (金曜日) 天気：晴れ

本日も調査区南側の深掘作業を継続しています。

作業風景

 

11月24日 (木曜日) 天気：晴れ

調査区南側で深掘掘削作業を開始しました。

掘削が終了した後に、北側の深掘地点と土の堆積状況を検証します。

掘削風景

 

11月22日 (火曜日) 天気：晴れ

先週から行っていた、調査区の北側の深掘り掘削作業を終了しました。

深堀風景

 

11月21日 (月曜日) 天気：雨

現場作業中止

 

11月19日 (土曜日) 天気：晴れ

令和4年度山野貝塚現地説明会を開催しました。

天候にも恵まれて郷土博物館から山野貝塚まで周辺に所在する

遺跡の解説を山野貝塚ボランティアが行いながら、発掘現場まで

歩いて山野貝塚発掘調査の説明会を行いました。

山野貝塚現地説明会風景　　　　　　　　ボランティアによる解説風景

 

11月18日 (金曜日) 天気：晴れ

昨日に引き続いて調査区北部において深掘作業を行いながら、

明日の現地説明会に向けて、調査区全体の精査や準備を行いました。

作業風景

 

11月17日（木曜日）天気：晴れ

調査区北部において、深堀作業を開始しました。

深堀作業風景

 

11月16日（水曜日）天気：晴れ

調査区北部の掘削を継続しています。

近くの樹木から伸びている根によって掘削に時間を要していますが、縄文土器が出土しています。

縄文土器の出土状況

 

11月15日（火曜日）天気：雨

現場作業中止

 

11月14日（月曜日）天気：晴れ

調査区の南部で検出した硬化面の半分を掘削して土の堆積状況を確認しています。

近くでは後世に掘削された痕跡を確認しています。

土器の出土と掘削の状況

 

11月11日（金曜日）天気：晴れ

調査区南側から硬化面を検出しました。

近くの壁からも土器が出土しています。

硬化面の検出状況

 

11月10日（木曜日）天気：晴れ

調査区の両端の掘削作業を継続しています。

本日も縄文土器が出土しました。

南部より出土した土器　　　　　　　　　土器の出土状況

 

 

11月9日(水曜日) 天気：晴れ

調査区の中央部については掘削作業を終了し、細かな清掃作業を開始しました。

また、調査区の両端については掘削作業を続けています。

調査区中央部の状況

 

​11月8日（火曜日）天気：晴れ
　快晴の中、掘削作業を続けています。
　調査区が深くなってきましたが、深い地点からも土器が出土しています。

　　
　　　深い位置から発見された土器　　　　　　　　　　　調査風景

 

11月7日（月曜日）天気：雨
　現場作業中止​

 

11月4日（金曜日）天気：晴れ
　先日の調査で発見された土器などの取り上げ作業を行いました。
　掘削作業も継続して行っています。

土器などの発見された高さを計測

 

​11月2日（水曜日）天気：くもり
 　現場作業中止

 

​11月1日（火曜日）天気：くもり
　早いもので11月に突入しました。
　発掘調査の現地説明会を11月19日（土曜日）に開催しますので、ぜひご参加いただければと思います。
　本日の調査では、縄文土器の破片が多く出土しました。

縄文土器が発見された状況（白い札のところに土器があります）

 

10月31日（月曜日）天気：晴れ
　発掘調査とは別地点で、地中レーダー探査を実施しています。
　地中レーダー探査は、掘削を伴わずに地中の生活痕跡などの状況を把握するための調査です。
　調査状況にもよりますが、地下2m程度まで調査ができるようです。

地中レーダー探査実施状況

 

​10月28日（金曜日）天気：くもり
　現場作業中止

 

​10月27日（木曜日）天気：くもり
　本日も掘削作業を継続しています。
　住居跡などの生活痕跡は今のところ見つかっていませんが、
　今から3,000年前頃のものと思われる大きめの土器が見つかりました。

　　
　土器が発見された状況（写真下側に土器）　　　　　　　発見された土器

 

10月26日（水曜日）天気：晴れ
　昨日は荒天で中止となりましたが、本日は晴れて本格的に掘削を開始しました。
　土器のかけらがわずかに出土していますが、それよりも植物の根っこが多く、掘削に支障が出ています。

　発掘調査風景

 

10月25日（火曜日）天気：くもり
　荒天のため現場作業中止

 

10月24日(月曜日)　天気：くもり

『山野貝塚第10次発掘調査始まる！！』

　令和4年度の山野貝塚の発掘調査が本日より始まりました。
　今回の第10次調査の調査地点は樹木が生い茂っているため、掘削を行う前に環境整備を行いました。
　天候はくもりで朝夕は肌寒く、季節が冬へ向かっていることを現場で作業している全員で感じました。

　発掘調査風景