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農業センター 講習会実施報告(2023年)
野菜栽培講習会
野菜栽培講習会は、農業センターの営農指導員が講師として行っている事業のひとつです。
就農者から家庭菜園をされている市民の方、これから野菜を作ろうとしている市内在住の方に講習を行っています。
実施された講習会の内容を簡単に紹介し報告しています。
就農者や家庭菜園をされている、これから野菜作りを始めたい方にも好評の講習会です。
2月6日(火曜日) 9時30分から
令和5年度の講習会は今回で最終回となります。講義では、ジャガイモの栽培方法について説明しました。
種イモにはウィルス病のチェックがしてあり安心なので市販されているものを使うこと。
また、あらかじめ1か月くらい日光に当てておくと丈夫になります。
種イモの準備作業では、イモの「頂芽(ちょうが)」を基準に縦切りにして、切口に「草木灰(そうもくばい)」を付けます。
頂芽は、イモの頂点にある発芽力の強い芽の部分で、植えた後にイモが腐敗しない様に草木灰を付けます。
草木灰が無い場合は、切り口が乾く程度に待ってから植えても良いです。
種イモの大きさは、1片30~40グラムくらいが良いので、Lサイズは4等分して、Mサイズは2等分して、Sサイズは切らずに使用します。
ほ場(畑)では、15~20センチメートルの溝を掘り、株間30センチメートル程度で切り口を下に向けて溝の中央に置き、種イモを7~8センチメートル位の土で覆います。
株間は狭すぎるとイモが小さくなり、広すぎると大きくなるがイモの中に空洞ができやすくなります。
また、種イモ1キログラムから収穫できる量は、10~20キログラムが目標です。
本来であれば座学後に種イモの植え付けの実習を予定していましたが、前日の降雪に伴い気温が低下していたため実習は見送ることとしました。
座学終了後、室内で閉講式を行いました。
今回の講座が、皆様の野菜作りに少しでも役に立てれば幸いです。いつの日か直売所などで、受講生のお名前で出荷された作物を見かける事が出来れば嬉しいです。
1年間野菜栽培講習会を受講頂き、ありがとうございました。今後は、皆様にとって農業センターがより身近な場所になるよう、ご利用頂ければと思います。
1月9日(火曜日) 9時30分から
第13回『野菜栽培講習会』です。
講義では、ニンジン栽培について説明しました。
ほ場(畑)では、穴開きマルチを張った畝にニンジンの種蒔きをしました。
畔幅120センチメートル、株間15センチメートルで、マルチの穴の部分にカップでくぼみを作って種を蒔き、土を被せて転圧します。
春採りのニンジンは、発芽まで保温して霜による被害を防ぐためトンネル栽培をします。
寒い時などは、マルチの上に保温と霜除け用に不織布をベタがけします。
トンネル作りでは、専用ビニールの一方の端をしっかり固定し、もう一方を軽く引いて張ってから竹の杭などを使い固定します。
ビニールが風で飛ばされないよう網や紐などを使い、トンネルの上から通路側に打ち込んだ杭へ、引っ張るようにして結びます。
穴開きのトンネル用ビニールであれば換気は必要ないですが、穴の無いものはトンネル通路側の両裾を上げて換気します。
また、次回(最終回)はジャガイモを植える予定で、種イモは早めに買っておき1ヶ月程度日に当てることや、Sサイズならば切らずに植えられる等の説明をしました。
12月5日(火曜日) 9時30分から
第12回野菜栽培講習会では、里芋と生姜の保存方法について講習をしました。
里芋は葉身を切り落とし、葉柄を地上4~5センチメートル位の高さで刈り取っておきます。
株の側方に大きく鍬を打ち込んで、子芋や孫芋が外れない様に丁寧に掘り上げます。
排水の良い畑に幅・深さ1メートル程の貯蔵穴を掘り、底に籾殻(もみがら)やワラを20~30センチメートル敷き、掘り起こした株の切り口を下に向けて積み重ねます。
里芋を積み重ね終わったら、蓋をするように籾殻やワラを敷き重ねます。
その上に20~30センチメートル覆土して、ビニールシートなどを被せて防水し、地面より少し山になるよう30センチメートルほど土をかぶせて貯蔵します。
生姜は霜が降りてしまうと茎が枯れて傷むので、その前に収穫します。
茎ごと引き抜くように掘り起こし、茎を2~3センチメートルつけて収穫したものをコンテナや穴の開いたケース、水きりネットなどに入れて貯蔵します。
貯蔵用の生姜は掘り取り後2~3日間、直射日光が当たらないようワラなどで覆い乾燥させます。
コンテナ等に貯蔵する場合は、排水の良い畑に幅50~60センチメートル・深さ約1~2メートルの貯蔵穴を掘ります。
貯蔵穴の底に籾殻やワラを20~30センチメートル敷き、赤土6~7センチメートルをコンテナに入れ、株を15センチメートルほど積み重ねて赤土を隙間と株の上に詰め込み、株と土を交互に積み重ねます。
一番上には籾殻を25センチメートル程度敷き重ねます。
1ケ月ほどしたら更に土を35センチメートル程追加し、45センチメートル程覆土して、ビニールシートなどをかぶせて防水し、地面より少し山になるように30センチメートルほど土を被せます。
貯蔵をネットでする場合は、ネットに生姜を入れて口を結んでおきます。
地上に出るくらいの長さの紐を一方は結んだネットの口に縛り、もう一方は支柱などの目印になる物へ結び付けておきます。
次に保温栽培のトンネルの作り方では、始めと終わりの支柱を斜めにさしておくと、引っ張られても支柱が倒れない、ビニールや紐を止める時は棒を斜めにさして抜けないようにするとの説明がありました。
エンドウ豆の栽培では、芽が出ていないところは根切り虫がいることがあるので、探して駆除するとのことでした。
圃場では、作物の育成状況を観察したあと、人参、大根、白菜、ブロッコリー等を収穫しました。
11月10日(金曜日) 9時30分から
第11回『野菜栽培講習会』です。
今回の講習会は、保温栽培についてです。
保温栽培が可能な冬野菜について、家庭菜園で市販の資材を使って作れるのは、葉菜類ではコマツナ、ホウレンソウ、シュンギク、リーフレタスなど、根菜類ではダイコン、カブ、ニンジンなどです。
保温栽培用の資材としては、トンネル用の支柱とフィルム、寒冷紗、不織布等の被覆資材などがあります。
とう立ちについては、ダイコンやカブは10℃以下の状態が1ケ月続くと花芽分化してしまうので、トンネル内で栽培することにより防ぐ事ができます。
トンネル用の保温資材には種類があり、素材・厚み・光の透過率・耐用年数などの違いについて説明をしました。
圃場実習では、ネギ、キャベツ、白菜、ブロッコリー、大根、人参等の育成状況を観察しました。
また、スナックエンドウとキヌサヤの種蒔きのため、黒マルチに25センチメートルごとに穴あけをしてあります。
次にゼリーなどの空き容器の底を植え穴に軽く押し当てて土をへこませ、種を4粒蒔きます。
穴を埋める様に土を平にかけて軽く手で押さえて転圧します。
最後に、1人当たり大根1本、里芋1株を収穫し終了です。
10月20日(金曜日) 9時30分から
第10回『野菜栽培講習会』です。
資料を使い、土壌分析についての講義を行いました。
ほ場(畑)の土を分析に出す際のサンプルの取り方、分析項目の違い、必要な成分の計算方法などを知ることで、作付する野菜に合った土壌を作る事ができます。
土壌分析は、JAや民間ホームセンターでもできます。分析後の相談は農業センターの農作物栽培相談で応じることもできます。
講義の後、ビニールハウス内でソラマメをポットに蒔く作業を行いました。
ソラマメの種はオハグロ(黒いスジ:根が出る部分)を下向きに、種の半分~3分の2程が土に埋るように蒔きます。
蒔いた後のポットは育苗かごに並べて、たっぷりと水遣りをしました。
ポットに蒔いたソラマメを育苗し発芽して本葉が5枚程になったら、ほ場(畑)へ植付ける予定です。
この後、圃場内のネギ、キャベツ、白菜、ニンジン、ブロッコリーなどの育成状況を観察し、落花生(オオマサリ)をひとり4株ずつ掘り上げました。
9月26日(火曜日) 9時30分から
第9回『野菜栽培講習会』です。
資料を使い、ソラマメ・サヤエンドウの栽培方法について講義を行いました。
ソラマメは、冬の寒さにあたると花芽分化し春に実が付く野菜です。また酸性土壌を嫌うのでpH調整が必要です。
連作を嫌うので、前作にマメ科を作付した場所は避けます(できれば4・5年)。
種まきは、9センチメートルのポットにオハグロ(黒いスジ:根が出る部分)を下にして蒔き育苗して本葉が5枚程になったら、11月上旬から中旬に畑へ植えます。
畑へ直接種を蒔かずポットに蒔く理由は、発芽率が悪いと発芽しない種があった時に株間が1メートルあいてしまう、種をカラスに食べられるのを防ぐ、また種の値段も高いので無駄を防ぐなどの利点があるからです。
立枯病は自家採種した種を使うと起こる事が多く、またアブラムシが付きやすいので、キラキラしたもので対応する方法もあります。
エンドウマメは連作を嫌うので、マメ科の植物を栽培した場所は避けます。また、排水の良い土壌が適し、できるだけ高畝にします。
種まきは、10月下旬から11月中旬に種を蒔きますが、早く蒔き過ぎると20センチメートルくらいに育ち過ぎて厳冬期の霜にあたり枯れるので笹の葉やネットで霜除けをします。
種は1ケ所に3粒~5粒で株間は30センチメートル蒔き、のちに間引きし3本程度にします。
この後、圃場内のキャベツ、白菜、ニンジン、ブロッコリー、カリフラワーなどの育成状況を観察しました。
圃場実習では、大根の間引き、5月に植えたサツマイモ「紅あずま」「シルクスイート」の収穫をしました。
9月12日(火曜日) 9時30分から
第8回では、ホウレンソウ・コマツナの栽培方法やサツマイモと落花生について講義を行いました。
ホウレンソウは、スギナが出ているような酸性土壌を嫌います。
西洋種と在来種があり、西洋種は収量が多く、あくが強い。在来種は味が良く、根元の赤みが強く種には角があります。
最近では、東洋種と西洋種の良い性質だけを併せ持つ品種が多く栽培されています。
コマツナの蒔き時は3~10月で、暑さ寒さに比較的強く真冬を除けは周年で栽培でき・40~50日位で収穫できます。
ホウレンソウに比べると酸性土壌には強いですが、連作障害が出るので収穫後1~2年あけることをおすすめします。
おもな害虫と注意する時期について、資料を基にアオムシはモンシロチョウの幼虫でキャベツにつきやすいため、防虫ネットなどで防ぎます。
サツマイモの芋が小さい場合は、肥料が多すぎて「つるぼけ」の可能性が考えられます。
収穫は苗を植えてから120日位が収穫適期なので、試し掘りをして判断します。
イモは、収穫直後よりも2~3週間貯蔵した方が甘みが増し、美味しくなると言われています。
次に、キャベツ、白菜の苗と圃場のニンジン、サツマイモ、落花生、小糸在来(枝豆)、カリフラワーの育成状況を観察しました。
圃場実習では、大根(聖護院大根等)の種まきを行いました。
畝間60~75センチメートル畝に、株間30センチメートル条で「耐病総太り」、「冬自慢」を受講生全員で3粒播きしました。
8月1日(火曜日) 9時30分から
第7回『野菜栽培講習会』です。
今の時期は気温が高く、条件は良くありませんが秋野菜の栽培では種まきをしていかなければなりません。
このため、種まき前に散水し地温を下げておく、播種後は藁を敷くなどの工夫が必要です。
まず、資料を使い玉ねぎの栽培について講義を行いました。
玉ねぎの種や苗には秋蒔きの品種(種類)で早生・中生・中晩生などがあり、蒔き時期や長期保存出来るかなど確認が必要です。
種蒔きの時期は9月上旬となります。育苗に2ケ月かかるので、畑に11月中旬に植えるようになります。
中生種は10月上旬までに種蒔きをして、11月下旬から12月上旬に畑に植えます。
育苗して畑に苗を植える時は、苗の葉が3~4枚位で白い部分の半分を土に埋める感じで植付けます。
追肥は12月から3月の彼岸まで毎月行います。
次に、ほ場(畑)では、畑で地を作り平らに均してある畝に、細長い棒で1センチ位の浅い溝を作り講習生全員でニンジンの種を蒔きました。
種の上に薄く土を被せ、軽く転圧したあと、その上に藁を載せ乾燥を防ぎます。
その後ナスの更新剪定としてナスの樹の半分から3分の1位の高さで主枝の分岐2~3節を残して枝を鋏で切り、株元から半径30cm離れた所にスコップを垂直に入れて根を切り、スコップの内側か外側に化成肥料を入れて追肥しました。
7月18日(火曜日) 9時30分から
第6回『野菜栽培講習会』です。
まずは秋野菜栽培についての座学でした。
秋野菜の準備を始める時期になります。暑い時期ですが、8月下旬から種播きを始めます。このため畑の準備を始める必要があります。
種から栽培するためには、暑さをどうクリアするかが課題です。苗の定植から始めるのも方法です。
資料を用いて、各種の野菜について品種・種まき時期・蒔き方・肥料・植付け時期・病害虫防除などについて説明しました。
キャベツでは、品種には大きくは2種類あり
・夏播き秋冬採り(初恋、YR金春)
・秋播き春採り(金系)
また、名前にYRと書いてあるものは、病気に抵抗性があります。
ブロッコリーでは、種選びは、早生種・中生種・晩成種のいずれかを確認すること、また、花芽分化と気温を意識する必要があります。
ハクサイでは、品種名に数字が入っているものは、定植後収穫までの日数で、○○(品種)60とは60日後に収穫できる意味です。また、結球期の気温に注意(丸まらないことがある。)する必要があります。
ダイコンでは、秋播き年内採りは、大体2ケ月で収穫出来ること、土に石などの硬いものがあると根の曲がりや岐根が発生しやすくなります。また、他の野菜に比べて肥料は少なくてよいそうです。
ニンジンでは、種まき後芽が出たら半分成功だと言われています。もし芽が出ない場合は、8月下旬までに蒔き直すことができます。
ジャガイモでは、9月に植えると年内に新ジャガイモが収穫できます。
種イモは自分で作ったイモは病気になっているものが多いので購入した方が良く、種イモは、芋の大きさにより半分か4つ割で植えますが、夏は割ると腐りやすいので切らずに植えます。
全体に共通して、秋作の野菜は蒔き時期を守り育苗や直播しないと、栽培が難しくなるので注意が必要です。また、害虫や台風対策として寒冷紗(かんれいしゃ)などの防虫・防風ネットを上手に使って栽培します。
この後、圃場実習ではゴーヤ・オクラ・ピーマン・ナス・サツマイモの生育状況の観察をしました。
7月4日(火曜日) 9時30分から
第5回『野菜栽培講習会』です。
始めに、資料を使い「ナスの剪定」についての講義を行った後、ほ場(畑)で夏野菜の栽培管理を行いました。
側枝の剪定方法は、2種類あります。
収量重視の場合は、枝葉をそのまま伸ばして、生ったナスを採っていきます。7月後半に樹が疲れるので、「更新剪定」を行うことで8月の盆頃から秋ナスが収穫出来るようになります。
品質重視の場合は、「切戻し剪定」で側枝に花が咲いた直ぐ上の葉を残して摘芯し、花の上と直ぐ下の腋芽(わきめ)を取ります。1つだけは腋芽を残す。実がなったら直ぐ下の所で切ります。
樹の状態は、花の中心にある柱頭(ちゅうとう)の長さと葉の向きや色艶で確認する方法を学びました。
当センターでは、「切戻し剪定」を採用してナスを秋まで収穫しますので、この後、ほ場(畑)を移動して「切戻し剪定」の方法を営農指導員が説明を交えて実演し、その後に受講生が剪定実習を行いました。
さらに、キュウリ、トマト等について生育状況を観察しながら芽かき・収穫をしました。
6月6日(火曜日) 9時25分から
第4回『野菜栽培講習会』です。
始めに、夏野菜のトマト・ナス・キュウリについて、仕立て(整枝)と栽培管理、連作障害などについて講義を行いました。
トマトは、1本仕立てで、わき芽は小さいうちに摘み取るのが基本です。
ナスは、1番果のすぐ下のわき芽2つと主枝の3本を伸ばし、3本整枝とします。
キュウリは、節成り型にするため下から5節目までは雌花、わき芽は摘み取り、子づるは1~2節残して摘芯します。
連作障害は、病害虫の増殖、土壌養分のアンバランスなどが原因です。これを回避するには、コンパニオンプランツを混植、間作または障壁として植えたり、畑をいくつかの区画に分けて科ごとに野菜を割り振り、順にローテーションする「輪作」という方法があります。
次に、圃場での実習を行いました。
仕立てや芽かき(わき芽の摘み取り)は、栽培している野菜の樹を使っての説明と実践です。仕立てや芽かきは、野菜の生育中に何度も行う内に目が慣れて、どの芽やツルを取り除くかが分かるようになります。
5月16日(火曜日) 9時30分から
第3回『野菜栽培講習会』です.
さつま芋の栽培について、中南米が原産地で十分な日照が必要なこと、土壌は過度の窒素が残っておらず、寄生センチュウに注意することなどの説明がありました。植え付けてから4~5ケ月で試し掘りをして、生育が良ければ収穫します。
さつま芋の苗植えの実践では、直立植え・斜め植え・船底植え・水平植えなどがありますが、今回は船底植えを選択し、南風を想定し根を南、生長点を北側に向けて植えました。
次に、じゃが芋「キタアカリ」、人参「クリスティーヌ」、玉ねぎの収穫を行い、トウモロコシ、長ネギ、そら豆、トマトの観察を行いました。
4月25日(火曜日) 9時30分から
第2回『野菜栽培講習会』です。
今回は、マルチの種類と特性、張り方について、トマト、ナスなどの栽培について講義が行われました。
その後、トマトの定植を行いました。
トマトの定植では、営農指導員の手本を見ながら受講生が実際に苗を植え、仮支柱に固定する作業を行いました。
植える前にポットを水に浸し、花の向きを手前に植えました。
その後、圃場内のエンドウ豆、玉ねぎなどの生育観察をし、受講生の皆さんでエンドウ豆、玉ねぎを収穫しました。
受講生の皆さんからは、トマトの雨除け、ミニトマトの芽かきの必要性、スナップエンドウの葉が白くなった場合の対策などの質問がありました。
4月11日(火曜日) 9時30分から
今年度も農業センター営農指導員を講師とする『初心者向け野菜栽培講習会』が、受講生20名をお迎えし始まりました。
この日は初夏を思わせる夏日となりました。
開講式では、受講生の皆さんから受講の目的をお聞きしたところ、「家庭菜園で野菜作りをしているが上手にできないので一から勉強したい」、「おいしい野菜を作って子供に食べさせたい」、「親から引き継いだ農地を有効活用したい」などと話されていました。
続いて資料を用いて、良い土や酸性土壌の特徴、5大要素・微量要素の働き、化学肥料・有機肥料の特徴、野菜の特性、トウモロコシの栽培について講義を行いました。
その後、ほ場(畑)やハウスで栽培している人参、そら豆、ジャガイモやトウモロコシなどを見学しながら説明を受けました。
この講習会は年間14回、平日の火曜日に開催する予定で、次回からは実技演習も行います。
果樹栽培講習会
年間3回の開催です。
今年度の講師は、NPO法人ちば農業支援ネットワークに所属している長江氏です。
ここでは実施した講座の内容を、簡単に紹介し報告しています。
12月11日(月曜日)9時30分から
3回目の果樹栽培講習会を行いました。この日の出席は、17名中14名の出席でした。
初めは座学です。
テーマ「果樹の剪定」では資料を用いて、前回までの剪定のポイントについておさらいとして「想像力を働かせながら数年かけて樹の形を作ること」、「樹の状況を良く観察すること」、「葉が茂った時のことを考えること」、「主枝先端は養分を引き上げるポンプの役割があるので注意すること」、「枝は丁寧に切ること」などの説明がありました。
また、樹種別に柿、梅、柑橘などの剪定時期や剪定方法などについて、質疑応答を交えながら説明がありました。
次に、ほ場(畑)に出て、剪定についての説明・実演の後、受講生による実習を行いました。
11月13日(月曜日)9時30分から
2回目の果樹栽培講習会を行いました。この日の出席は、17名中12名の出席でした。
初めは座学です。
テーマ「果樹の剪定」では資料を用いて[枝の成長と整枝剪定]について「整枝剪定の目的」、「剪定を始める前に」、「剪定のポイントはバランス」、「剪定後の管理」などの説明がありました。
また、樹種別に柿、梅の剪定について、着果習性、剪定時期や剪定方法などについて説明がありました。
さらに、前回のアンケートから、春剪定のやり方、ミカンの病気・害虫対策等についても説明がありました。
次に、ほ場(畑)に出てブドウ、柿、ミカン、ブルーベリーを観察しながら質疑を受けつつ剪定について説明していました。
5月15日(月曜日)9時30分から
この日の出席は、17名中16名の出席でした。
開校式では農林振興課長が挨拶し、講師紹介、注意事項・次回以降の予定を説明しました。
その後、受講生の自己紹介では、栽培している果樹、これから栽培してみたい果樹や講習会で知りたい事などについて話してもらいました。
初めは座学でした。
テーマ「果樹栽培の基礎・樹種別果樹の管理作業」についてでは、落葉果樹の年間生育の表を用いて「4つの成長のステージ」、「1年の生育サイクル」、「栄養成長と生殖成長のバランス」などについて説明がありました。
次のテーマ「樹種別果樹の管理作業」についてでは、イチジク・ブドウ・ウメ・カキ・キウイフルーツ・ブルーベリーについて説明がありました。
講師が説明の途中に受講生からの質問を確認・応答し、また、受講生の自己紹介で困っていること、知りたいことなどにふれながら解り易く説明していただきました。
座学終了後、ほ場(畑)で実際にウメ・カキ・イチジク・ブドウを見ながら剪定・摘果などについて説明がありました。