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更年期障害について

印刷用ページを表示する 更新日:2024年4月16日

更年期障害とは

女性の更年期障害

 日本人の閉経平均年齢は約50歳ですが、この前後5年間を併せた10年間を「更年期」といいます。

 更年期に現れる様々な症状の中で他の病気を伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重く日常生活に支障をきたす状態を「更年期障害」といいます。
 症状の程度には個人差がありますが早い人では40代に入ってすぐに症状を自覚することもあります。
 
 更年期障害の主な原因は女性ホルモン(エストロゲン)が大きくゆらぎながら低下していくことです。それに加えて、加齢などの身体的因子、成育歴や性格などの心理的因子、職場や家庭における人間関係などの社会的因子が複合的に関与することで発症すると考えられています。

主な症状

(1)血管の拡張と放熱に関係する症状

  ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗など

(2)その他のさまざまな身体症状

  めまい、動悸、胸が締め付けられるような感じ、頭痛、肩こり、腰や背中の痛み、関節の痛み、冷え、しびれ、疲れやすさなど

(3)精神症状

  気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、情緒不安定、不眠など

 

初期症状としては、だるい、寝付けないなどの曖昧なものであるため、発症に気づかないこともあります。
原因がわからないことがストレスになり、症状を悪化させることが多いため、症状を知り、対処方法を準備しておくことが大切です。

女性の更年期障害セルフチェック

この症状は更年期障害ではないか?と気になった時はチェックリストを確認しましょう。

 

簡略更年期指数(SMIスコア)

 

更年期障害を疑う症状がある場合は、かかりつけ医や婦人科、更年期外来等の受診をご検討ください。

なお、SMIスコアは更年期における女性が医療機関を受診する目安などを一定の方法で評価したものであり、スコアの高さ自体が更年期障害を示すものではありません。

男性の更年期障害

 男性の場合、男性ホルモン(テストステロン)は一般的に中年以降、加齢と共に穏やかに減少します。
 ホルモンバランスが乱れること等により、身体面・精神面・性機能面などに様々な症状が現れます。
 男性更年期障害は女性更年期障害と比べると症状が現れるタイミングや期間、症状の内容に個人差があることが特徴です。

 主な症状

(1)身体症状

  筋肉量の減少、頭痛、疲れやすい、汗をかきやすい、体のほてり、手足の冷え、太りやすい、頻尿など

(2)精神症状

  イライラしやすい、不安やパニックになる、気分が落ち込む、眠れない、仕事のパフォーマンス低下、集中力の低下など

(3)性機能症状

  勃起障害、性欲の低下など

 

男性の更年期障害セルフチェック

この症状は更年期障害ではないか?と気になった時はチェックリストを確認しましょう。

 

男性更年期障害質問票(AMS)スコア

 

更年期障害を疑う症状がある場合は、かかりつけ医や泌尿器科等の受診をご検討ください。

なお、AMSスコアは更年期における自覚症状をチェックするものです。自覚症状を客観的に把握することが大切です。

更年期に気をつけたいこと

無理をしない

だるさや倦怠感から今までのようにはできないことも増えてきます。
自分のからだとこころに相談しながら無理をしないことが大切です。
自律神経のうち交感神経と副交感神経のバランスを維持するためにも十分な睡眠をとりましょう。

 

食生活を整える

不規則な生活をしていると体内時計が乱れやすくなります。
規則正しく3食の食事を摂り、女性の場合は女性ホルモンに似た働きをする大豆イソフラボンやホルモンバランスを調整する働きのあるビタミンEなどを取り入れましょう。
男性の場合は、テストステロンの生成を増やす食べ物(にんにくや玉ねぎなど)やたんぱく質を取り入れましょう。

身体を動かす

ストレッチや軽いウォーキングなどで気分転換やストレス解消をしましょう。

家族や周囲の人に相談する

更年期障害は個人差が大きいです。周囲の人の理解があるだけで気持ちが楽になります。

更年期障害の治療について

ホルモンの低下による不調については、ホルモン補充療法や漢方薬による治療が行われます。

症状によっては、自律神経調整薬や睡眠剤を使用することもあります。

薬物療法だけではなく、カウンセラーによるカウンセリングを受けることが効果的と言われています。