本文
自然環境保全緑地「しいのもり」の整備
印刷用ページを表示する
更新日:2015年3月2日
1 目的
千葉県企業庁が開発し、第1期の分譲が開始された椎の森工業団地内の「自然環境保全緑地」 約20haの移管を受けて、この緑地の荒廃を防ぎ、合わせて生物の多様性を確保するとともに、市民が身近な自然と触れ合える「水と緑の里」として整備、活用を図る。
2 整備の基本方針
この場所は、湿地(谷津田の跡)と湿地を取囲む残地森林から成り、内陸工業団地の開発にあ たり環境影響評価が実施され、評価書では「コナラ林・スダジイ林等の森林植生や湿性草地群落からなる環境を活かし、多種多様な生物の生息・生育の場として保全する。」とされている。また、土地の改変区域から貴重種(トウキョウサンショウウオ、タコノアシ等)の移植(殖)が行われている。そのため、環境影響評価書の予測及び評価の環境保全対策に基づき、整備等を行う。
3 整備の方法
市民と協働し、整備及び保全を行うことを基本とするため、次により整備を行う。
- 施設の整備及び利活用については、学識経験者やボランティア参加者などによる「袖ケ浦市水と緑の里整備検討委員会」を設置するとともに、専門家の意 見を聞きながら基本計画等を策定する。(平成18年度で「袖ケ浦市水と緑の里整備検討委員会」は終了)
- 散策路及び水路の整備、山林の下草刈り等は、ボランティアを主体として行っていく。将来的には、NPOへの委託を検討する。
- 残地森林等のメインの下草刈り・間伐及び大規模な工事等については、市が行う。
4 整備の概要
-
残地森林の下草刈、間伐(平成16年度~)
環境影響評価書に記されたトウキョウサンショウウオの生息地周辺の草刈りや、コナラ林の維持や生物の多様性等を考慮し、下草刈や一部間伐を行う。 - 湿地の草刈り(平成17年度~)
貴重種のタコノアシ等が移植されているため、刈取りの範囲や時期を考慮し、伸びすぎたヨシやセイダカアワダチソウなどの刈り取りを行い、湿性植物の生育環 境を確保する。 - 散策路の整備(平成17年度~)
自然観察等に供するため、貴重植物・生物に配慮し散策路を整備する。 - 湧水を利用した水辺環境の創出(平成17年度~)
定期的な土水路の土上げなどにより、水生生物の生息環境を確保する。
5 今後の予定
- 「椎の森自然環境保全緑地整備基本計画」の策定(平成18年度)
移管された「自然環境保全緑地」が約20haと広大なため、将来の保全緑地利用・整備計画(整備基本計画)を平成18年度に策定しました。
「椎の森自然環境保全緑地整備基本計画」についてはこちら
表紙~第1章[PDFファイル/2,469KB]
第2章第1節[PDFファイル/1,300KB]
第2章第2節~第3章[PDFファイル/1,663KB]
第4章~第5章[PDFファイル/1,813KB] - 整備基本計画に即した整備の推進
平成19年度以降、計画に即した整備を行い平成21年度の一般開放を目指す。 - 「袖ケ浦市椎の森自然環境保全緑地運営委員会」の開催
椎の森自然環境保全緑地の今後の整備・管理等については、平成18年度に策定した「椎の森自然環境保全緑地整備基本計画」を基本とすることになるが、その具体的な内容、方法等については、「袖ケ浦市水と緑の里整備検討委員会」に続いて設置された「袖ケ浦市椎の森自然環境保全緑地運営委員会」で検討している。