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広報そでがうら+ vol.154 トライアスリート 佐藤 姫夏 選手 2024シーズン総まとめ!

印刷用ページを表示する 更新日:2025年1月27日

 佐藤姫夏さんの写真

広報そでがうら+ vol.154

トライアスリート 佐藤 姫夏 選手 2024シーズン総まとめ!

 昭和小・中学校出身で、トライアスロン競技で世界と戦う佐藤 姫夏 選手。
 17レースに出場した佐藤選手の2024シーズンに迫りました。

佐藤姫夏さんの写真 佐藤姫夏さんの写真

長くて濃かった2024シーズン

 2024年は2月の海外レースから始まり、11月の日本選手権で終わるとても長いシーズンでした。
 トライアスロン競技は、大体4~5月にシーズンインし、10月半ばでシーズンオフとなりますが、世界ランキングを上げるためにはたくさんのレースに出場しなければならないため、2月から世界を飛び回りました。

 また、昨年の3月に大学を卒業し、4月からは市進ホールディングスのアスリート社員として働き始め、環境が変わった年でもありました。
 アスリート社員は、トレーニングや大会参加などが勤務として扱われます。学生の時とは異なり、アスリート社員として働かせてもらっている以上、それ相応の成績を出さないといけないので、プレッシャーが全然ちがいました(笑)。プレッシャーと戦いながら、結果を出すためにこうしないといけない、でも上手くいかない…そんなもどかしい思いを抱えながら取り組んでいたので、メンタル面を安定させるのも大変でしたね。トライアスロン競技はメンタル勝負でもあるので(笑)。
 ただ、幸いにも、トレーニング場所は学生の頃と変わらずに、主に千葉県内を拠点に活動しています。よく袖ケ浦市内も走っているのですが、「見かけたよ」などと声をかけて頂けるのは嬉しいですね。

ハプニングだらけの海外遠征

 2024年に参加した17レースのうち13レースは国際レースでした。
 海外レースはハプニングなしに終えられることがあまりないので、どのレースもとても濃かったです(笑)。
 レース以外の部分でも、自転車で観光しに行ったらパンクしてしまったなんてことは何回もありました。日本だったら言葉が通じますし、どこで直せるかも分かりますが、海外だと言葉は通じないですし、土地勘もないので大変でした。タイヤを修理してもらったり、ホテルまで送ってもらったり、現地の方の温かさに触れられたので、今思えばいい経験です(笑)。

アフリカトライアスロンカップ in南アフリカ

 昨年、初めて南アフリカを訪れました。
 海外レースではレース会場近くのホテルに泊まることが多いのですが、この時は会場近くにホテルがなかったため、会場から15km離れたホテルに宿泊していました。
 ところが大会当日、手違いで会場までの送迎が手配されていないことが発覚し、結局自転車で30kmを往復しました。いいウォーミングアップだと思って、シマウマを見ながら会場まで行き、ラクダを見ながらホテルへ帰りました(笑)。南アフリカは交通網があまり発達していないこともあり、街中に野生の動物が普通にいたので最初は驚きましたが、そんなのどかなところがかなり好きになりましたね。
 このハプニングがあったので、その後の大会では何かあっても、南アフリカの時よりはマシだなって思えるようになりました(笑)。

佐藤姫夏さんの写真

言葉の壁に直面したフランス合宿

 7月にフランスで海外チームとのトレーニング合宿があり、1カ月間参加しました。
 フランスとポルトガルのチームを中心に、ハンガリーやベルギー、イスラエルの選手など、海外の同年代の選手が参加する合宿に、日本人1人で飛び込みました。そしてこの合宿が、私のターニングポイントになったんです。
 合宿ではさまざまな国籍の選手がいるため、英語でコミュニケーションをとるのですが、最初の頃は全く聞き取れず、また自分の想いをうまく伝えられず、それがストレスになってしまいました。元々レースに出場するために海外へはよく行っていたので、自分の中では英語が話せる方だと思っていたこともあり、思い描いたようにはならなかったです。
 また、海外で活躍する選手が参加していたので、トレーニングはかなりボリュームがあり、身体的にも精神的にも辛いときがありました。参加メンバーについていくことに必死で、合宿が終わるまであと〇日…ってカウントダウンしていた時もありましたね(笑)。

困難を乗り越えられたのは憧れの先輩からのアドバイス

 そんな色とりどりな合宿を乗り越えられたのは、私の憧れの先輩アスリートからのアドバイスでした。
 その先輩も海外合宿を拠点にしている選手だったので、現状を脱するヒントがあればと相談したところ、「言語や文化のちがいを気にしすぎないことも大切。どういう選手になりたいかを見失わないこと。」と言ってくださって。その言葉を聞いた時に、「すべてを完璧に頑張らなくていいんだ」と思えるようになり、自分の言葉で伝わらなくても翻訳アプリがあるから大丈夫って肩の力を抜くことができました。
 そしてその日を境に、本当に突然、英語が聞き取れるようになったんです。

大事なのは自発的な行動

 この合宿の経験から、いろんな方と自発的にコミュニケーションをとろうと意識が変わりました。
 受け身ではなく自発的に行動しないと、伝えたいことも伝わらないということに気付かされたからです。自分が思っていること、やりたいこと…完璧な文章でなくても、まずは分かる言葉で伝えようとする努力を始めないといけないということを、強く感じました。
 この時に感じた想いを忘れてはいけないと思い、英会話のスマホアプリを入れて今も継続して勉強をしています。
 この合宿がきっかけとなり、「自分は自分」と意思を強く持てています。

2024シーズンは「変」な年

 2024年を漢字一文字で表すとしたら「変」です。

 4月からアスリート社員として働き始め、周囲の環境が「変」わった年であり、フランス合宿での経験が心身ともに大きく「変」わるきっかけになりました。ハプニングだらけで大「変」な年でもありましたしね(笑)。

目標は世界で活躍するトライアスリート

 昨年パリ五輪が終わり、次のロサンゼルス五輪、さらにその次のブリスベン五輪…とついに私たちの世代になってきました。
 私は今年でトライアスロンを始めて5年目を迎え、ベテランの域に入っていきます。
 ロサンゼルス五輪を目指すことはもちろんですが、その過程にある国際大会や日本選手権、国民スポーツ大会などでも、コンスタントに活躍していきたいです。
 昨年の日本選手権では「トランジション」と呼ばれる種目の切り替えに手間取ってしまい、9位という成績でした。水泳とランニングでは好タイムだったからこそ悔しい思いをしたので、今年こそはリベンジで表彰台にあがりたいです。
 また、昨年の国民スポーツ大会では3位入賞という成績をおさめることができたので、今年ももう一度表彰台にあがり、地元 千葉県に少しでも貢献できたらと思っています。

 最後になりますが、ここまで読んでいただき、トライアスロンという競技にどのような印象を抱きましたか?
 聞くよりも実際に目で見て頂き、トライアスロンのすばらしさをぜひ肌で感じてみてください。魅力たっぷりなので、私と達成感を味わいませんか?待っています!
 これからも目標に向けて頑張りますので、ご声援の程よろしくお願いします。

佐藤姫夏さんの写真 佐藤姫夏さんの写真

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写真提供:佐藤姫夏氏

佐藤姫夏さんの写真

新春マラソン大会2025のゲストランナーとして参加してくれました!

 新春マラソン大会の写真は「広報そでがうら 2025年2月号」と「広報そでがうらプラス」で紹介予定です。

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​​2024年12月25日取材
 「広報そでがうら+」では、広報そでがうらで紹介しきれなかった記事や写真を配信します。

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