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発掘されたご先祖様の足跡
発掘されたご先祖様の足跡
市内には、集落跡・古墳・貝塚など、500箇所を超える遺跡があることを皆さんご存知でしょうか?
生涯学習課ではこのような遺跡の保護を行っておりますが、開発等によりやむをえず破壊されてしまう遺跡については、発掘調査を実施しその遺跡の内容を記録し、「発掘調査報告書」という形で後世に伝えていきます。
これまで数多くの遺跡の調査をしてまいりましたが、現在、調査後の出土品を誰もが検索しやすいように再整理し、かつそれらを展示等で公開して活用を図る事業を行っております。
ここでは、平成27年度に国の補助を受けて再整理した遺跡と、平岡公民館文化・スポーツまつりでの展示の様子をご紹介します。
平成27年度再整理対象遺跡位置図 [PDFファイル/4.68MB]
下向山遺跡 ‐弥生時代後期~古墳時代前期の大規模集落‐
清水井遺跡 ‐弥生時代後期~古墳時代前期にかけてのお墓‐
2つの遺跡は高谷地区に所在します。下向山遺跡は土砂採取に伴い昭和63~平成4年度、平成15年度に調査が実施されました。調査の結果、弥生時代後期~古墳時代前期(今から約1,700~1,600年前)の大規模な集落が発見されました。
清水井遺跡は下向山遺跡と同一台地上に立地しています。墓地造成に伴い、平成2年度に調査が実施されました。調査の結果、弥生時代後期の方形周溝状遺構、古墳時代の方墳と呼ばれるお墓を中心に様々な時代の遺構が発見されました
下向山遺跡・清水井遺跡解説 [PDFファイル/2.06MB]
西ノ谷下遺跡 ―古墳時代中期の玉作工房―
西ノ谷遺跡は蔵波地区に所在する遺跡で、宅地造成等に伴い平成3~20年度にかけて断続的に調査が実施されました。調査の結果、弥生時代後期~古墳時代中期今から約1,700~1,500年前)の集落が発見されました。古墳時代中期の住居は「玉作工房」と考えられます。
神納三俣台遺跡 ―低地に営まれた奈良・平安時代の集落―
神納三俣台遺跡は神納地区に所在する遺跡で、宅地造成等に伴い平成8年度に調査が実施されました。調査の結果、奈良・平安時代(今から約1,300~1,100年前)の集落が発見されました。
三箇遺跡群 ―小櫃川中流域の微高地に営まれた古代の集落―
三箇遺跡群は三箇地区に所在する遺跡群で、ほ場整備に伴い昭和59~63年度に調査が実施されました。調査の結果、古墳時代前・中期、平安時代の集落が発見されました。
出土品の公開 下向山遺跡、清水井遺跡の出土品展示及び展示解説
平成27年10月31日、11月1日の2日間、平岡公民館文化・スポーツまつりにおいて、下向山遺跡と清水井遺跡の出土品の展示及び展示解説を行いました。
両遺跡は平岡公民館近隣の高谷地区に所在する遺跡で、土器などの出土品や写真、解説パネル等で遺跡について紹介する他、出土品に直に触れていただき、来場者の方々に地元の歴史に親しんでいただきました。
下向山遺跡・清水井遺跡展示写真 [PDFファイル/56KB]
下向山遺跡・清水井遺跡展示解説シート [PDFファイル/289KB]